本当に欲しいのは、貴女の真心(BE姉妹)前編

マーチ!!わたしが焼いたクッキーを盗み食いしたのはあなたでしょ!
はあ?何の事を言っているんだ?そんな物見た覚えは無い…
嘘だぁ!この家で一番の食いしん坊はマーチなんだから、犯人はマーチに決まってるじゃないか!
言い掛かりをつけてくるとは…ほう、そんなにあたしに叩きのめされたいのだな…いいだろう、覚悟しろ!


キッチンで大声で言い争うハッピーとマーチが鬱陶しくて、冷気で頭でも冷やして差し上げようと思い立ったその時、妹の言葉が引っかかってしまいました。


クッキー…まさか、あの時のチョコチップクッキーは…

{珈琲のお茶菓子は、みゆきさんが昨日作ってたチョコチップクッキーを勝手に頂きましょう。}


(そうです…みゆきさんがマンモスを見に行っている間に食べてしまいましたね)

おい、お前の美人で冷淡な姉が何か知っているみたいだぞ…
お姉ちゃん…まさかお姉ちゃんが勝手に食べちゃったの?!
そんなにチョコチップクッキーが食べたいのでしたら、今から作って差し上げますよ…
違うよ!勝手に食べちゃったのか聞いてるの!
ええ、食べましたよ。
しれっとして何さ…ヒドイよ…
ですからもう一度作ると言っているじゃないですか…

みゆきさんは一瞬酷く哀しみに溢れた泣き出しそうな顏をしてから、再び声を上げて怒りました。

あれは…れいかお姉ちゃんにホワイトデーに渡そうと思って準備してたんだよ!それに、全く謝らないお姉ちゃんなんて大っ嫌いなんだから!!!


ちょっと、待ちなさい!
くだらない…あいつが帰ってきたら叩きのめしてやろう。

みゆきさんは大っ嫌いと叫んだ後に早々とワープしてどこかに行ってしまいました。

はぁー…今回は完全にわたしの失態です…仕方ありませんね、みゆきさんを迎えに行ってきます。
ああ、お腹が空いているから早目に済ませてくれ…
なお…あなたはその辺りに咲いてる野草でも揚げて食べていなさい!


わたしはマーチにそう言い捨てると、すぐにハッピーを追ってワープをしました。