夢の中に囚われのお姫様①

先ほどまでのんびりと飲んでいたコーヒーは既に冷めてしまっていましたが、心を落ち着けるため一口飲み、一呼吸置いてからキャンディに向き合いました。


キャンディ、詳しくことの経緯を教えて頂けますか?
れいか…わかったクル。えっと…昨日の晩は寝る前まで普段通りおしゃべりしてたクル、休みの日の朝は起きるのがいつも遅いから、ゆっくり寝ているだけだと思っていたのに、みんなと集まる約束の時間にも起きなかったクル…

昨晩までは何も異常は無かったんやな?
何もないクル。
昨日は学校でもいつものみゆきちゃんだったよね?
寒くなってきたよ〜と言って、れいかちゃんに抱き付いていたし、何も変わった様子は無かったよねぇ。

わたしも一緒に下校して、並んでお話をしながら帰りましたが、笑顔が素敵なみゆきさんでしたよ。


あはは…れいかは天然に惚気る子なんやなぁー
あかねさん///茶化さないでください、真剣にお話をしているのですから。

あかねさんはえらいすまんな!と言って頭を片手で押さえて、苦笑いしてから真剣な表情に戻りました。


このままだとみゆきちゃんのお母さんが、起きて来ないみゆきちゃんを心配して部屋を訪れたりしたら、救急車を呼んでしまいかねないよね。
そうなったら大事だよ…
ひとまずみゆきさんの元に向かいましょう、本人の様子を確認しないと何もわからないので…
せや!早く行ってあげなあかんよな。



ふしぎ図書館のお家から飛び出し、本棚をいつものように動かすと、私たちはみゆきさんの部屋へと進んで行きました。