逃げるわたしを追うあなたと、怒りの王子様

しつこいからもう付きまとわないで!!


そうやって突き離した相手から、まさか逆襲されるとは…


私たちはずっと仲が良い"幼馴染"でいられると思っていたのはわたしだけだったのかな。


…ハァハァ…んっ、ハァハァ……ぁ、イタッ!?

どんだけ急いで走っても、飛び越えながら逃げても、その人の素早い脚から逃げられる筈もなく、壮大に躓いてしまった。


どこまで逃げても無駄だよ…あたしの脚力に勝てるわけが無いんだからさ。


ぁ…マーチ……い、痛っ…

何でそんなに怯えた顔をしてるのかな?ねぇ、ハッピー…仲間なんだから受け入れてくれてもいいじゃない、ちがうの?


やだ…来ないでよ…ぅぅ…

あたしを拒絶したらどうなるか、自分のカラダで身を持って知るとイイよ!


マーチが臨戦体制に入り、わたしに飛び込むように襲いかかって来ました。


ほらほら、どうしたの?早く反撃して来ないと、ハッピー死んじゃうよ?
ぁ、ぐっ、やぁ…

そんな涙を流しても、みゆきの王子様は助けになんて来ないから……一発目っ!

あぐっ?!…ごほっごほっ…


みぞおちにマーチの蹴りを受けてしまい、痛みでその場に転がり倒れてしまった。


れ…い……ちゃ…(ビューティ…助けて…)

苦しさのあまり声が出せなくて、頭の中で救いを求めることしかできなかった。


強い者が弱い者を痛めつける…まさか自分がそういう事をするとは、ふふっ…これは傑作だな♪二発目っ!!


うぐっ、はっ…げほっげほっ…

転がるわたしのお腹に二発目の蹴りが入った…


次でもうお終いだ…愛してるよ…みゆき


ビューティブリザード!!!


くっ…ビューティ!


ハッピーっ!?ヒドイ…血が出てるじゃない…しっかりして!…みゆき…

ビュー…ティ…ごめん…ごほっ


・・・・どうして。


みゆきが突き離したんだ…あたしを拒絶したんだよ、友達で仲良く過ごしてきた幼馴染に拒絶されるってどれだけ苦しいと思う?


同じだけの痛みと苦しみを味合わせようということ…ですね…

ふふっさすが優等生のれいか…ご名答。


ハッピー、まだ意識を手放しては駄目よ…わたしが傍に戻るまで、痛みに耐えられる?

わたしは何とか頭を少し動かして頷くと、ビューティはわたしと唇を合わせてから、ゆっくりと立ち上がった。


さあ、わたしを本気で怒らせた者に天罰を下しましょう…


ビューティは蒼く煌めく強大なオーラを纏い、ターゲットに向けて、ビューティブリザードアローを撃ち放った。