ハッピーホワイトデーです(幼馴染)

はいっあ〜ん♡
あ〜ん♡もぐもぐ、美味しいな〜もう一口頂戴♪

朝からフルーツケーキを作り、みゆきは昼過ぎから予定があるそうなので、ホワイトデーは午前中だけ一緒に過ごしています。

みゆきはなおに負けず劣らず食いしん坊さんね。
れいかちゃんのフルーツケーキは絶品だからね♪いくらでも食べれちゃうのです!
はいはい、明日から一緒に早朝ランニングを始めましょうか。
ぶー、まだまだスリムボディだから大丈夫だもん。
油断してるとあっという間にぽっちゃりハッピーになるわね。
ぽっちゃりなわたしはキライ?

眉を下げて心配そうに見てくる彼女に、わたしはキライじゃないって、みゆきが大好きだから…と、口の端っこに付いた生クリームを一舐めして、唇を啄ばむ様に何度も口づけた。


みゆきとまた明日ね〜とお別れして、わたしは紙袋を持ち、次の目的地へと本棚を通り足を進めました。


本棚を抜けるとそこには…

青木姉妹さんの妹さんがお母さん座りをして、お姉さんを膝枕してあげている所に出くわしてしまいました。



茶道で疲れちゃったんだね…お姉ちゃんゆっくりお休みなさい。
みゆき…好き…すーすー…


みゆきさんはお姉さんの寝顔を見ながら頭を撫でることに意識が集中していて、わたしが本棚から現れた事に気がついていないようだった。

出直そうかとしばらく考えたが、今回はみゆきさんに用があってきたから、れいかお姉さんを起こさなければいいのだと考えを固めると小さな声で呼びかけました。


もしもし…みゆきさん…

ぇ、ええっ!なななんで幼馴染れいかちゃんが…むぐぐっ。
シー…

左手でみゆきさんの口を手で塞ぎ、右手の人差し指を口にあて、静かにするようにとお願いをしたらコクコクと頷いたのを合図に左手をそっと離しました。


本日はホワイトデーですから、フルーツケーキを作ってきたのですが…
あっ、バレンタインのお返しかな?
はい、ユニークな味わいのマフィンをありがとうございました。
えっと…お腹壊さなかった?
はい、お腹は壊さなかったのですが、頬っぺたが落ちましたね。
ええっ!!大変、早く頬っぺたを治療しないとっ…れいかちゃん///

シー…れいかお姉さんには内緒です…


膝枕で気持ち良さそうに眠るお姉さんの頭の上で紙袋を渡してから、みゆきさんのほんのり赤らめた頬を撫で、それでは帰りますね…


わたしが本棚から戻っていく姿を、みゆきさんはぽわんとした顔で見送っていました。