青木姉妹たちの夜(22)

休憩所の売店に寄ると、おにぎり・サンドイッチ・飲み物から、フライドポテトやフランクフルトなど多彩に販売されていて、どれを買うか悩みながら目があちらこちらとウロウロしてしまいました。
(こういう山側に来ると、下よりも少々お高いのですよね…)

今はゆっくりベンチにでも座ってから考えようと暖房が効いている休憩所に入って見回すと、隅の方に見知った黄色い髪の女の子がスケッチブックで顔を隠すように座っていました。


あの、やよいさんですよね?
ふぇ…あわわわわっ!れいかちゃん、ど…どうしたの?!

スケッチブックを慌てて背中に隠して、ほんのり涙目のやよいさんが返事をしました。
わたしも体が冷えてしまいまして…お隣に座ってもよろしいですか?
うん!座って座って、この場所は部屋の中でも暖かいからすぐに体もポカポカになるよ。
はい、ありがとうございます。

先ほど背中に隠したスケッチブックを閉じて膝の上に置いていました。
ついさっきまであかねちゃんとおばちゃんも一緒に休憩してたんだよ。
お母様もご一緒でしたか、その後はどうされていました?
もう一滑りしに行くって仲良く出て行ったよ。
そうでしたか。
うん。


(やよいさんと二人きりになるのは学校でお勉強を教えてあげる時くらいなので、会話をどうしたらいいのか悩む所ですね…)

・・・・。
・・・・れいかちゃん、あのね
はい、どうかしましたか?
ゴメン…やっぱりいいんだ…あはは、ごめんね。
いえ、お気になさらずに…そういえば!先ほどのスケッチブックの事ですけど…
ぁ、その、スケッチブックの事?
はい、わたしはやよいさんの描くイラストが大好きでとても尊敬しているんですよ。
ぁぅ////そ、そんなわたしのイラストなんてたいしたことないし、全然ダメダメなんだよ…
いいえ、スケッチブックの中に自分の表現力を描き出すことはそう簡単にできることではありませんから、わたしはやよいさんをとても尊敬してますし、大好きです。
////ありがとう、れいかちゃんに尊敬してもらえるなんて、とても嬉しいよ。わたしもれいかちゃんのことが大好きです///
ありがとうございます。

(可愛らしい妹がもう一人増えたような感覚で、やよいさんも大好きです…実の妹の、みゆきは特別な人ですけどね)

続きます。