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七色ヶ丘を走り抜ける私たち

コラーっ!待ちなさーい!!
なんで追いかけて来るの〜!?意味がわからないよぉー?!


新しい自転車をお姉ちゃんに買ってもらい、嬉しくて七色ヶ丘をルンルンと軽い足取りで走っていた所、偶然に出会ったとある人物と鉢合わせしてしまい…今に至ります。


待ちなさい!あなたに伺いたい事があるのよー!


ヤダヤダ!絶対に待たないし、何も言わないんだからねー!



七色ヶ丘をひたすらその人と追いかけっこして走り回っていたその時…


ガクンッ!

ああっ、しまったーっ段差が…


お姉ちゃんにおねだりして、嫌々渋々文句タラタラ言われながらようやく買って貰った、大切な宝物の相棒を傷付けるなんて、そんなことは・・・


ふんっ、ウルトラハッピーローリングジャンプ!!

わたしは必死に全身から力を集めて、自転車と自身を上手く回転させて、何とか段差を越えた先に着地することに成功しました。


おぉおおー!十点満点!!(パチパチパチパチ)


わは〜どうもどうも、わたしってすごーい♪
近くにいた数人の老若男女から賛辞や拍手を頂き、ちょっぴり悦に浸っていたら、追いかけてきた人物に捕まってしまいました。

捕まえましたよ。

ああっ、捕まえられちゃったよぉ…


どうしてわたしから必死に逃げていたのですか?
だって〜れいかちゃんが鬼の形相で追いかけてくるからさー恐ろしくて捕まりたくなかったの。
鬼の形相で追いかけてなんていませんよ。
いや、鬼気迫るってああいう場面の事を言うんだと普通に思ったよ。
あなたはお姉さんに発言を咎められることはないのかしら?
あはは、さすがキュアビューティは鋭いなぁ、お姉ちゃんには毎度怒られてるし凍り付けの罰なんて日常茶飯事の話だよ〜
そうですか、それがあなたなりのスキンシップなのですかね…


少し遠くを見たその人に思うことはあったけど、何も言わずに微笑むだけで留めました。


聞きたい事があったんでしょ?
先ほどの、あなたのアクロバットな技を見たら忘れてしまいました。
ふふっそれはよかったね〜
よくないですよ、はぁー…疲れたのでもう帰りますね。
バイバ〜イ、次は追いかけて来ないでね〜♪

キュアビューティこと、あいつの最愛のお姉ちゃんは自転車に乗り振り返らずに手だけ振って帰って行きました。

よーし、もうひとっ走りしてから帰ろうかな。


れいかちゃんと追いかけっこしたことはお姉ちゃんには絶対に秘密だよ♡