青木姉妹たちの夜(21)

その後三周目を滑り終えると、空が夕焼けの色に変わり始めていて、雪雲が少し出始めている様子を見ると、天候が変わる予感がしました。


みゆき、そろそろ私たちも休憩所に行きましょう?体が冷えてきているわ。
えー、もう終わりなの?
つまらないなぁという顔をしているみゆきの元にタイミング悪く緑の幼馴染さんが近づいてきました。

二人共滑り終わったの?
なおちゃん、お姉ちゃんの体が冷えてきてるみたいだから先に戻るね。

みゆきが少々残念な様子でそう伝えるとなおは、何かを察したのかニコッと微笑むと…
あたしさぁ、まだ滑り足りないんだよねぇ…みゆきも一緒にどうかな?
わぁ〜行く行く!!

ぁ…みゆき…ぅぅ…

わたしは自分から休憩所に行くと言ってしまった手前、わたしもみゆきについて行くなどと言えない立場になっていました。

お姉ちゃんは先にあったまっといてね、風邪引くといけないからさ。


みゆきに頭を撫でられると、わたしはそれに従う他なくなってしまいました。

わかりました…雪雲が出てきているから早目に引き上げてきてね、みゆきがすごく心配だから…
みゆきはうん、分かったよ!と大きく頷くと、それじゃあ行ってきます〜と言って、なおの隣りに並んで歩き出しました。

その後ろ姿を見送ると、トボトボと肩を落としてわたしは休憩所に向かって歩いて行きました。

(お母様は休憩所にいるのでしょうか?鞄を預けているからお菓子はそちらに入れてありますし…まあいいです、お財布があるから売店で何か買いましょう)

休憩所がある建物が目の前に見え、中に入って行きました。


続きます…。