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すれ違い、でも特別は貴女だけ(BE姉妹)

バッドエンド姉妹宅
ビューティの部屋
静かな夜はやはり読書に限りますね、みゆきさんが入れてくれたホットチョコレートが心に染み渡るように温かいです…あの子は失言が多くて本当に愚か者の代表ですが、お料理は教え込んできただけのことはあるくらいなかなかの腕前ですね。

ベッドに腰掛けて本に目を通していると、ベッドの斜め後ろにある本棚から眩しい光が溢れてきました。


な、なんですか…まさかそんな…

こんばんは、れいかちゃん。
信じられないことにわたしの前に現れたのは、わたしがいつも想い恋い焦がれている愛する人でした。


みゆき…何かわたしに御用でしょうか?
うん、れいかちゃんに渡したい物があって来たんだよ。

わたしの瞳は澄んだ薄桃色の瞳に捉えられてしまい体が動かなくなった。

(このままではイケナイ)


れいかちゃんにだけは特別なチョコレートケーキなの、受け取ってくれますか?


(貴女はあの女にも特別だと言って愛を一身に捧げるのでしょ?)

ブルーの包装に綺麗に輝く白銀のリボンが巻かれた箱を差し出されていますが、それはわたしには魅惑のパンドラの箱

れいかちゃん?どこか具合でも悪いのかな…?

わたしは…それは受け取れません…
…ぇ…どうして…?

みゆきから瞳を逸らして自室のベッドを見つめます。


貴女の心に愛する人が宿っている事が辛いから…ですからわたしは受け取れません…

れいかちゃん…わたし、わたしはれいかちゃんが愛しくて、時々眠れない日もあるくらいに…(もう帰ってください

顔を逸らしたまま、わたしは歯を食いしばるように口をつぐみます。

…ゴメン、れいか…いつも困らせてばかりでごめんなさい。じゃあ帰るからね…


本棚へと進み、みゆきはその中へと消えてしまいました。


頬を伝う雫は愛する人にだけ捧げるわたしの一筋の愛の結晶…だから今日だけは許してください、みゆき…