お誕生日祝いのリクエスト作品

放課後、最近の私たちは受験勉強でお互いの部屋を行き来することが増えている。
恋人同士になってから月日がまだ浅く、お互いが初恋同士で初々しくて一番相手の一挙手一投足が気になる時期なのだ…

恋しくて、でも少し遠くて、近づけば破裂してしまいそうな胸の鼓動に気がついているのかな?


いつも皆でテーブルを囲んでいるのに、今日は特別な時間…恋人と二人きりの受験勉強タイムなのである。
わたしの分からない所を事細かに教えるれいかちゃんの息遣いを間近で感じる。


ドキドキしているのは、わたしだけ?


ここにこの公式を当てはめると…
おぉー!!すご〜い、この問題はこうやって公式に当てはめて解くんだね。今までチンプンカンプンだったけど、これからはもう大丈夫かもしれない。
はい、数学はきちんと答えが出るようになっていますので、ちゃんと学校の授業を聞いてたら大丈夫ですからね。
わからないからわたし、時々居眠りしてたよ…あはははぁ…
もうこれからは居眠りをしてはいけないですよ。


れいかちゃんの頬がわたしの頬と重なり合って、意識がそちらに集中してしまう…
れいかちゃんはもしかして、無意識なのかな?

わたしの頭はお勉強よりも愛する貴女のことでいっぱいなんだよ。


真剣な横顔とふと目が合い、見つめ合うと、しばしの沈黙が続き…どちらともなく声を掛けようと唇がお互い動くが、声がうまく出せなくて…。

わたしはテーブルにシャーペンを置き、すぐ隣に座るれいかちゃんの太ももに手を滑らせると密かにビクッとなる体に動悸が早くなった。


みゆきさんはお勉強よりも…わたしに夢中なの?

確信犯がいますね…

そうだなぁ、絵本よりも夢中な人が横にいるから、お勉強に集中できないんだよ。
だからね、れいかちゃんのことを全部おしえて欲しいな。


太ももに乗せた手に、れいかちゃんが手を重ねて
これがわたしたちの愛が深まる合図だから…

おしまい。