歩幅を合わせて寄り添う二人

れいかちゃんのお家まで歩いて二分で着くから、カップラーメンの待ち時間より早く着きます♡…そんなこと自慢にならないから!と自分にツッコミを入れて、ダッシュしてれいかちゃんのお家の玄関まで急ぎました。


小さい頃は絵本を抱えてわたしのお家にいつも遊びに来てくれたれいかちゃん。
思えばたくさんの初めてを教えてくれたのはれいかちゃんだったなぁ…遊び疲れてお昼寝する時はくっついて眠り、その時わたしは眠り姫におやすみなさいのちゅーを…

みゆき…みゆき…

(あれ?ファーストキスは……?)
みゆき…わっ!
わわッ、ビックリしたよ〜れいかちゃんかぁ。
もう…れいかちゃんかぁじゃないでしょ!何度も名前を呼んだのに考え込んでて無反応だったから心配し…てませんから。時間が遅くなるのでそろそろ行きますよ。
まって〜もっとゆっくり歩いてよ。

早歩きだったれいかちゃんが速度を落として、わたしが隣に並ぶと歩幅を合わせるように歩きます。

アンダンテ…ですね。
アルデンテ??
"アルデンテ"ではなくて、"アンダンテ"です、歩くくらいの速度を表す音楽の速度標語です。
じゃあ速い速度は何て言うの?
アレグロです。
へぇ〜れいかちゃんは何でも知ってるよね、すごいなぁ。
何でも知ってるわけではないですよ…
え〜でもさぁ…
貴女の怒りを鎮める方法が、なかなかわからないから…


俯いて歩くれいかちゃんの片手を優しく取り、指を絡ませてから肩に頭を寄せて歩く。
これでラブラブ?
歩きにくいわね。
えぇー、そんなこと言ったら手を離すよ。
ダメです、離してなんてあげないもん。
あー可愛い可愛い。
気持ちが全く篭ってませんねぇ。

れいかちゃんは世界一水の妖精さんだね。
ふふっ、褒めてくださってるのね?
最大級の褒め言葉だから♡
はいはい。
ぶー!意地悪れいかちゃん。


絡める指の先から想いが伝わるといいな。