お星様を追いかけて⑥

夏でも田舎の夜は冷んやりとする野外だから、少しだけ体が冷えてしまっているれいかの腕を摩ってあげます。
みゆきおねえちゃんのからだはぽかぽかとあたたかいです♪
れいかちゃんたら、もう。
わたしの心配を余所に、れいかはニコニコと微笑みを浮かべています。


れいかちゃん、すごくしんぱいしたんだよ、どうしてずっとここにいたの?
ごめんなさい、おねえちゃんにもらったたいせつなほしのかみどめをおとしてしまったから、ずっとさがしていたんです。

れいかの誕生日(双子の自分も同じ日)にプレゼントで贈った、お小遣いを貯めて買った星の型の髪留めをこの花畑で遊んでる最中に落としてしまったようです。


ほしのかみどめはまたかってあげるから、おうちにかえろう。おなかすいてるしみんなもしんぱいしてるよ。
でも、わたしのたいせつなたからものだから…みつけるまではかえりません!
れ、れいかちゃん?!

掴んでいた腕をやんわりと離して、れいかは再び座り込みその辺りの草をかき分けて髪留めを探し始めました。

こんなにくらいのにみつからないよ、ねぇ、もうかえろう?
かえりたいならおねえちゃんはひとりでかえってもいいよ。
そんなことできるわけがないでしょ!れいかちゃんをひとりにするなんてイヤなんだから…
おねえちゃん、ごめんね…おねえちゃんがかってくれたたいせつなほしのかみどめをなくしてしまって、ごめんなさい…ふぇーん!おねえちゃぁん!!

れいかはその場にちょこんと座り込んで泣き始めてしまいました。

わたしのたいせつなたからものはれいかちゃんなんだよ。かみどめはもういちどかえるけど、れいかちゃんはひとりしかいないんだから、おねえちゃんのそばにずっといてよ!
座り込んで泣いているれいかを包み込むように抱き締めて、わたしは何度も背中や頭を撫でて慰めてあげました。



みゆき、れいかを見つけたのね…さすが双子のお姉ちゃんね、わたしが安心できていたのはあなたの行動力を信じていたからなのよ。

おばあちゃんがわたしとれいかを花畑の入り口付近から見守ってくれていたことを知るのは、もう数十分後になります。