読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

揺れる想いと揺るがない愛を貴女に

 買い物を簡単に済ませて、イルミネーションが光る街を手を繋いで歩く。

吐く息が白くて、寒さに強いわたしでも、冷たい風が吹き付けるたび参ってしまいそうですが、繋いだ手の温もりが心をポカポカと暖かくしてくれる。

噴水広場もイルミネーションが綺麗だという話を聞いたので、そちらに足を運びました。


今日はすっごく寒いねぇ、お姉ちゃんは大丈夫?
はい、わたしは寒さに強い方だから平気よ。
そっかぁ…ふ、ふぇくしょん‼(ブルブル)
みゆき、あっちに自販機があるから温かい飲み物でも買ってきますね。
あーい、ありがとう。
いえ、では行ってきますね。



れいかお姉ちゃんを見送り、わたしはふと噴水に目を向けるとそこには…

みゆき、こんばんは…貴女にどうしても逢いたくて来てしまいました…
れいかちゃん!?

バッドエンドビューティこと、れいかちゃんが噴水の反対側に立っていたので、わたしは無意識に急いで駆け寄っていました。


ごめんなさい…わたしは貴女に再び逢いたくて、逢いたくて…ぁ…
わたしもれいかちゃんに逢いたかったよ…ずっと長い間待たせてしまってごめんなさい。
わたしはれいかちゃんの手を取り握り締めました。

きっと私達は生まれる前から惹かれあって結ばれていたんだろうなって根拠も何にも無いんだけど、ふと彼女を思い出すたびに頭を過ぎっていました。


みゆき?みゆきどこにいるの??


ぁ、お姉ちゃんがわたしを探してるね。
みゆき、わたしは離れていても貴女のことを大切に想っています…ごめんなさい、愛してい…みゆき?!
謝らないで、わたしも離れていてもれいかを大切に想っているからね、だからまた逢いに来て…
みゆき…ありがとう。


抱きしめていた体を離し、わたしの目の前にいたれいかちゃんは眉を下げて涙を流しながら微笑み、スッと消えてしまいました。



みゆき!見つけたわ、噴水の反対側にいたのね…動いたら迷子になってしまうでしょ?心配するじゃないですか。
お姉ちゃんがわたしの姿を見つけて、パタパタと急ぎ足で駆け寄りました。

ごめんごめん!ホットドリンクは何にしたの?
ホットカルピスが美味しそうだと思って、買ってきてしまいました。
お姉ちゃんは珍しく頭をかいて恥ずかしそうに笑っています。

それじゃあ開けて一緒に飲もうよ。
はい、そうしましょう。


二人でベンチに並んで座り、ホットカルピスを飲み始めると空から白くてふわふわと優しいものが降ってきました。

雪、今年はホワイトクリスマスね。
綺麗な結晶だね、サンタさんの贈り物だよ。
それではみゆきの恋人は雪を降らせるサンタさんね♡
ビューティブリザードで降らせてるの?
残念ながらわたしの力では、ここまで綺麗な結晶は降らせられないわね。
じゃあ自然のサンタさんにありがとうって伝えないと。
そうですね、みゆき…
れいかお姉ちゃん?

お姉ちゃんは瞳を揺らしながらわたしの瞳を見つめています。

愛しています。

れいかお姉ちゃんはわたしの唇をおもむろに塞ぐと、瞳を閉じてわたしを求めるように舌を彷徨わせています。
わたしはそれに応えるように舌を絡めて、そこから愛を伝えるように想いを込めました。

わたしの揺れる想いと揺るがない愛をれいかに届けて…
メリークリスマス


おしまい