れいかお姉ちゃんの苦悩⑥

お姉ちゃんどうしたの?顔色が悪いみたいだけど。
みゆき…わたしは…

[ふふふ…アナタだけは特別に、こちらに招待して差し上げますね]

パチンッ!!

(えっ⁉)


頭の中でパチンッと指を鳴らす音を聞いたと思ったら、わたしの周囲は闇に包まれてしまいました。


お姉ちゃん!れいかおねえちゃぁん!!



最後に妹が呼ぶ声が聞こえた気がしたのは気のせいでしょうか…?



ようこそ、此処でアナタをお待ちしておりましたよ♪
な、なんで…ジョーカーが⁈

わたしの周囲が突然明るくなり、サーカスのステージのような空間が目の前に広がっていて、忌わしいジョーカーが一寸先に佇んでいました。


ふふふっビューティさん、聞きましたよ〜アナタ、留学するんですってね♪
留学なんてわたしはしません…わたしの意思は…
ヘェ〜、そうなんですかぁ…アナタがどれだけ拒んでも、意思が周りの方々に伝わらなければ何にも意味が無いんじゃないですかぁ…


ジョーカーの言うとうりで、わたしの拒絶はイライラの沸点を皆さんにぶつけただけで、何も伝わらなかったに等しいので胸がズキンと苦しくなり始めています。

わたしは嬉しいですよ。
何が…ですか?
アナタが留学したら、わたしが手を加えずにプリキュアが一人減る…こんな喜ばしいのですからお祝いをして差し上げたいと思ったんですよ。
くっ、あなたの祝いなど全く欲しくないですから!

わたしはスマイルパクトをかざして、変身のコールを叫びます。
プリキュアスマイルチャージ‼
しんしんと降り積もる清き心、キュアビューティ


わたしが速攻で殴りかかりますが、ジョーカーはさらりと交わしてしまう為、攻撃が当たりません。

皆さんはビューティさんが留学することが決まって喜んでいましたよね。
そ、それは…。
あなたの心を逆撫でするくらいに皆さんの祝福がありがたいはずなのに、行かないとおっしゃるのですかー?
うるさい…あなたには関係が無いことですよ、もうお黙りなさい!
何度も攻撃を仕掛けますが、一向に当たる気配がないので、苛立ちが再び膨れ上がってきました。

あなたの苛立ちと怒りを見た時の皆さんの怯えた瞳…もちろん覚えてますよね。

(大好きな皆さんを怖がらせて怯えさせたのはわたし…留学をきちんとした形でお断りできなかったわたし…ああっ、どうしてそんな瞳を向けてくるの?わたしにだってちゃんと喜怒哀楽があるのに…なんでどなたもわかってくれないのですか?)

わたしの心の葛藤は誰にも伝わらない…もうこの世界なんてどうにでもなってしまえばイイです…

黒い絶望がカラダを支配していくかのように、頭が痛くなり始めていました。


続きます。