れいかお姉ちゃんの苦悩⑤

みゆきはわたしが床に椅子を降ろしたのを確認してから、回していた腕を離して背中をゆっくり撫でてくれます。


お姉ちゃん、落ち着いた?
みゆき、ごめんなさい…またやってしまいました…それにあの先生を説得できたのですか…
そうだよ!お姉ちゃんが拒絶したのに無理矢理決めるなんておかしいもん。わたしだってのほほんと見物してただけじゃないんだよ。
そうですか…

意気消沈して、返す言葉が見つからないです。



お姉ちゃんのあそこまでイライラする姿はみんな見たことがないから驚かせちゃったね…謝らないといけないね。
みゆきに背中を撫でられて、優しく語りかけてくれるから、心が普段の落ち着いた状態に少しずつ戻ってきています。


みんなごめんね、お姉ちゃんがこんなにイライラする姿を初めて見て驚いたよね、もう落ち着いたみたいだから大丈夫だよ。

すまん、れいかが苦悩するほどそんだけ嫌だと分からんかったわ…ごめんな、れいか。
れいかちゃんごめんなさい!わたしの言葉でれいかちゃんの心を逆撫でしてたんだって気がつかなくて…本当にごめんなさい。
小さい頃から一緒にいるのに、れいかの気持ちを何も分かっていなかったあたしは馬鹿だよ…心から謝るよ!ごめんなさい。

皆さん、わたしもイライラをぶつけてしまい…本当にごめんなさい!
込み上げてくる涙を止められないまま、わたしはその場に座りこんで泣きじゃくってしまいました。

お姉ちゃん、教室片づけないといけないから、席を外してちょっと保健室で休みに行こうか?
ゔぅ、でも…ひくっ…わたしが、暴れてしまったから…だから、ぅー(涙ポロポロ)
あーもう!すぐそうやってウジウジ悩むんだから〜わたしを少しは頼りにしてよね〜
わたしの頭をわしゃわしゃしながら、少し小煩い感じの妹にじーっと睨まれてしまいました。


むー髪の毛がボサボサになってしまったじゃないですか⁉
ふふふっボサボサ頭でも可愛いよ♡もう大丈夫そうだね〜


ニッコリと微笑む妹にわたしも何とか笑いかけようとしたその時です…


[本当にそれでよかったんですか〜?]


わたしの頭に直接呼び掛けてくるあの忌々しい声が聞こえてきました。


(ジョーカー…)


続きます。