れいかお姉ちゃんの苦悩④

怒りを鎮めることができないまま教室に戻ると、なおとあかねさんとやよいさんが心配そうな顔をしてわたしを待っていました。


れいか、留学の話を断りに行ったってほんまなん?
れいかちゃん、苦情の決断だったと思うからかなり不謹慎だけど…わたしは留学を断りに行ったって聞いて嬉しかったよ、その…一緒にいたいから。
れいかが留学を断るなんて驚いたよ、代わりにあたしがみゆきを連れて新婚旅行は海外にするから、よろしくね。


わたしは皆さんのお話を聞きながら、どんどん頭に血が登っていくのを抑えられなくて、ついに…

ウルサイ…

え?れいかなんて言ったん?
もうウルサイって言ってるでしょ!何が留学よ、人の気も知らないで誰もがみんなわたしを逆撫でして…イラつくのよ!!
わたしは怒りが爆発してしまい、近くにあった椅子を教室のドアに投げ付けていました。

ガシャン!

三人は言葉にならないくらい戸惑い、やよいは怯えて泣いています。

わたしが成績優秀生?あなた達もわたしを優秀生だと思っているの?
それに…何よその心配してますみたいな顔は…余計にイラつくわよ!

わたしは再び椅子を一つ持ち上げながら、三人に一歩また一歩と近づく度に、三人はわたしを警戒しながら後ずさり、窓付近まで追い詰めた所で、先ほど椅子をぶつけたドアがガラッと開きました。


れいかお姉ちゃん!もうやめなさい!!


みゆきが椅子と飛び散るガラスを避けながら素早く近づき、わたしの背中に腕を回してきました。


離して…
嫌だよ!みんなにイライラをぶつけるなんて絶対に駄目なんだから!


ウルサイわよ…離しなさい!
絶対に離さないよ、だってわたしがお姉ちゃんをどこにも行かせたりなんてしないから…それに、大切な恋人がいなくなるのにわたしが黙ったままでいるはずがないでしょ!!

みゆき……?

きちんと佐々木先生には説得して留学の件も退学と言い出した件も一切無しにしてきたから、だからもう落ち着いて…苦悩しなくてもいいんだよ。

わたしはみゆきの言葉をゆっくりと頭で復唱しながら落ち着くように心を鎮めて、持ち上げていた椅子をゆっくりと床に降ろしました。


続きます。