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みゆき王女とれいか王子様の恋物語⑶

王宮の間で、れいか王子様のお父様とお母様とのご挨拶を無事に終えると、このあと祝いの席を設けているから、晩御飯は皆で囲みましょうという流れになりました。

 
 
みゆき様、わたくしも御一緒させて頂いても本当によろしいのでしょうか?
やよいちゃんは長年傍にいてくれたわたしの家族なんだから、一緒にいてくれないと困るよ。
ありがとうございます!みゆき様と共に過ごし、侍女として御使いできた事を心より幸せに思います…ぐすんっ、みゆき様ぁ…
 
やよいちゃんは大きな瞳からぽろぽろと涙をこぼしていたので、わたしはやよいちゃんの頬に手を当てて涙を拭ってあげました。
 
 
ごほん…お二方、そんな場所に立たれたままでおりますと、祝いの席の準備の邪魔になりますので、速やかに応接間に移動をお願いします!
ムカッ!またあなたはそんな口の利き方をして…みゆき様に邪魔とは何ですか?!もう少し言い方を考えて(やよいちゃん
はい…
早く応接間に移動しよう、私たちは今宵は来客として迎えてくださっているんだからありがたく従おう、ね。
もう!みゆき様は最初からそんなことでは、あいつに見下されて嘗められてしまいますよ、王族として毅然とした態度で接して頂かないといけません。
…えっと、なおさん、私たちはこれで失礼します…ではまた後ほど。
 
わたしはガヤガヤとなおさんに文句を言うやよいちゃんを引っ張りながら、応接間まで連れて行きました。
 
 
 
ホントにやな奴!!この扱いは何ですか!?あの緑髪はみゆき様を王族だと絶対に思っていませんよ、わたくしはものすごく悔しいです……そうです、今からでも遅くはありません、この縁談は破談にいたしましょう!
は、破談って…確かにやよいちゃんの言いたいことはよく分かるよ…でもね、わたし一人の我儘でお父様とお母様に御迷惑を掛けるわけにはいかないんだよ。
それに、わたしは王子様のことが////
 
 
みゆき様は王子様に恋をしているのですね?
うん///こんなに胸がドキドキして頭がボーッとなったり、全身が王子様を求めてるみたいで、わたしどこかおかしくなっちゃったのかなぁ?
おかしくなんかないです!恋する相手を心より求めてしまうことがおかしいのでしたら、わたくしもみゆき様もこの世には生まれていないのですから。
そうだね、おかしいことなんて何もないよね。
 
 
わたしの恋する気持ちが初めて芽生えたことが、これからの新生活への不安を和らげてくれていることは確かだと密かに思っています。