真夜中の訪問者と妹みゆきちゃん(前編)①

真夜中に体にずしりと重みを感じて、わたしはお姉ちゃんが寝ぼけて上に被さって来たのだと思い、気にしないでいたところ…
みゆき、みゆき〜すまん、起きてくれへんかなー
んんーお姉ちゃんまだ眠いよぉ…ZZz…
眠気がまだまだ深いから目を開けたくなくて、ギュッとお姉ちゃんを引き寄せたら、ほっぺたを控えめにぺちぺちと叩かれてしまいました。

んーお姉ちゃんなぁに?頬を叩いちゃやだよー…むー
お姉ちゃんを押し返すようにゆっくりと体を起こすと、なんとそこには?!


あかねちゃん…?
おっ、ようやく妹だけは起きてくれたな…
んー??なんであかねちゃんがわたしの上で寝てるの〜?
寝てたんやなくて、起こしにきたんよ。
……えぇっ?!起こしにきたの!?(あかねちゃんってこんな声の雰囲気だったかなぁ…)

部屋が真っ暗だからよく見えないんだけど、あかねちゃんはいつもより声のトーンが低くて、まるで違う人なんじゃないかと思ってしまっています。

せや、あんたら姉妹にどうしてもお願いしたいことがあって尋ねてきたんやけど…話聞いてくれるか?
よくわからないんだけどさ…とりあえずわたしの上からどいて欲しいな。
おっと、すまんな。

すぐ隣を見ると、お姉ちゃんが気持ち良さそうにわたしの方に体を向けて、スヤスヤと寝息をたてながら寝ております。
れいかお姉ちゃん可愛いなぁ♡
頭をなでなですると、ふんわり幸せそうな笑みを浮かべている姿が嬉しくて、キュンときました。


ぁあ…ぐっすり寝とったのにすまんな。
ううん、いいけど…何か大変な事でも起こったの?
実は…


理由を聞いたところ、まずわたしの目の前にいるのはキュアサニーのあかねちゃんでは無くて、バッドエンドサニーのあかねちゃんだという事実に驚いて、わたしは固まってしまいました。

実は、ハッピーとビューティが夢と魔法の国とかいう、ネズミが支配する王国まで旅行に行ったんやけどな、それっきり帰ってこうへんねん…かれこれ一ヶ月くらい経つんやけど…
一ヶ月も?!もしかして二人共消えちゃったのかなぁ?
突拍子もない話を聞いて、固まっていた体は何とか動き出し、わたしは頭の中でハッピーとビューティが前にわたしの元に来た日のことを思い出していました。

ハッピーの方はフラフラしとるから消えたかもしれへんけど、ビューティが早々いなくなると思わんしなぁ…
ちょっと、バッドエンドサニーさん!それ遠回しにわたしがフラフラしてるって意味に聞こえるんですけど…(ぷくーっ!)
あぁ、すまんすまん、キュアハッピーのあんたに言ったんやないから、気にせんといてなー
気にせんといてと言われても…むーっ。
わたしがぷくぷくムクれていると、サニーさんはごめんなっと言いながら、頭を優しく撫でてくれました。

(サニーさんってもしかしてあかねちゃんみたいに日の光のように優しくて暖かい心の持ち主なのかもしれない…)
頭を撫でられながらポーッと見つめていると、少しばつが悪いという感じで手をやんわりと引っ込めていました。

あんな、ここからが本題なんやけど…