スマイルファミリー③

母さん、コーヒー淹れてくれへん?
お父さん…もしかして熱でもあるの?
なんでコーヒー淹れて言うたら熱がある思うん?
いつもお茶しか飲まないからねぇ。
うちやってたまにはお茶以外も飲みたくなるんよ。
はいはい、コーヒー一杯五百円です。
高いな!
冗談だから〜
さよか。



・・・お姫さまと王子さまは幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。
わ〜い(パチパチパチ)みゆきおねえちゃんは、えほんをよむのがじょうずだね。
いや〜それほどでもないよ(ヨシヨシ)

みゆきの膝の上にちょこんと座り、絵本を読んでもらって上機嫌のやよいちゃんは、わたしを意識的にライバル視しているようです。
みゆきとわたしに対して接する態度がだいぶ違うという事実を知ってる者は母くらいでしょう。

みゆき、お風呂が沸いたから先に入ってくださいね。
あー、お父さんは一番風呂が苦手だもんねぇ…じゃあれいかお姉ちゃん一緒に入ろっか♪
わたしは構わないけど…
チラリとやよいちゃんを見ると、わたしをプクーっとした顔で睨みつけています。

やよいちゃんはお母さんと入ってね〜それじゃあ、れいかお姉ちゃんお風呂へレッツゴー♡
やだー!やよい、みゆきおねえちゃんといっしょがいいの!
みゆきお姉ちゃんはれいかお姉ちゃんと一緒がいいの!

それを聞いた途端にやよいちゃんがわーん!!と大声で泣き始めてしまい、わたしの体をポカポカと叩いてきました。
れいかおねえちゃんのばかばかぁ、みゆきおねえちゃんをひとりじめするからやーなの!うわーん(ポカポカ)
あ、あのね、やよいちゃん落ち着こうね…いたたっ。
まだまだ小さいのに、叩く力は意外と強いため、少しだけ痛かったりしますね…

こらー!わたしのれいかお姉ちゃんを叩いちゃダメでしょ、やよいちゃん!
わたしを守るようにみゆきがやよいちゃんが叩く手を止めてくれました。

みゆきおねえちゃんはやよいのおむこさんになるもん、れいかおねえちゃんにはわたさないんだもん…ぅう…


こら、またうちの三姉妹は喧嘩してるの?!小さいやよいちゃんを泣かせたらダメでしょ!筋が通ってないよ。
お母さん、やよいちゃんがわたしのれいかお姉ちゃんを叩いたんだよ!暴力する方が筋が通ってないよね?
はぁ…やよいちゃん、どうしてれいかお姉ちゃんを叩いちゃったの?

ぅぅ…だってね、やよいのみゆきおねえちゃんをひとりじめするからね、かなしくなったの…ひくっ…うぇーん。
はーい、やよいちゃんはもう泣き止んでね…それでれいかの言い分も聞こうかな。

わたしは…三姉妹が仲良くなれるように自身の欲は抑えるように努めていますから…三人でお風呂に入ったらいいと思います。
よしよし、それならいいんだよ。やよいちゃんもお姉ちゃん達と仲良くお風呂に入ろうね?
ぐすん…みゆきおねえちゃんといっしょならいいよ…

れいかお姉ちゃんってホント真面目だよねぇ、まあだから好きなんだけどさ。
みゆきが不真面目な分、割りを食っているんですよ。でもみゆきだから許しますし、好きだからどんなことでも我慢ができるんですけどね。
二人共、そろそろお風呂に入ろうね。
はーい(はい



三人でお風呂に入ってからもゴタゴタとしましたが、その後はやよいちゃんをお母さん達の寝室で寝かしつけて、今は愛しい貴女の傍に…

れいかちゃん、大人になったら二人暮らししない?
あら、プロポーズをしてくれてるのかしら?
プロポーズはもう少し大人になってからきちんとしたいから、今はこれで許してね。

みゆきはわたしを布団にゆるりと押し倒して、今宵も秘密の情事に溺れ果てて逝きたいです。

やよいちゃんにはこの至極の蜜の味(愛する姫君)は渡しませんからね…