みゆき姉さんとヘルスメーター(後編)①

よーし、着替え終わりましたよ〜れいか姫♡
姉さんの着替える姿をじーっと目を皿のようにして見つめましたが、相変わらず変わった様子は見られず、わたしの頭は混乱するばかりです。

お〜い、れいか姫ぇ。
姉さんがわたしの顏の前で手をぶんぶん振り、考えていた事がすべて吹き飛んでいきました。

れいか姫ってわたしのことですか?
うん、れいかってさ、かぐや姫とか乙姫様とか和物のお姫様が似合いそうだから、れいか姫なの♪
もう、姫なんかじゃないですから////
恥ずかしいことを言う姉さんは無視して、わたしは一番気になっている事を単刀直入に聞きました。


ところで姉さん、どうしてここ数日はきちんと食事を完食していないのですか?やよいさんもお母さんも心配していましたよ。
うー、うぅ…れいかにも言えないことだってあるんだよ(ぷいっ)
姉さん!心配しているのにそんな言い方はないんじゃないでしょうか?!
心配してくれてるのはやよいちゃんとお母さんだけでしょ?れいかはいつも何も言わないじゃない(パシンッ)
痛っ!
わたしは思わずカッとなり、姉さんの頬を平手打ちしてしまいました。


ぅぅ…痛いよぉ、ヒドイよれいかぁ…なんで引っ叩くの?
ぁ…ごめんなさい、わたしそんなつもりじゃなかったのに…
姉さんは頬を抑えながら、静かに涙を流していました。

もう出て行ってよ…


姉さんの部屋から無理矢理追い出されてしまい、わたしは自分の部屋にトボトボと戻り、電気も付けずにベッドに寝転がり、枕に顏を埋めて先ほどのことを考えたら少し涙が零れてしまいました。
(姉さんを一番気にかけて心配しているのはわたしなのに、どうして分かってくれないのかなぁ…)
その晩はお母さんが晩御飯の時間に起こしに来ましたが、ベッドに潜ったまま晩御飯はいらない!と言って、何も考えたくなくなったので寝てしまいました。


五日目
お昼休みにいつもの四人で昼ごはんを食べますが、わたしと姉さんは一言も口を聞かずに、黙々と自分のお弁当を食べていました。
ごちそうさまでした〜じゃあ先に教室戻るね。
こら、みゆき!って行ってもうたし…はぁー…
あかねさんは姉さんを呼び止めようとしましたが、そそくさと行ってしまったのでため息を吐きながらベンチに座り直していました。

みゆきちゃん、最近食欲落ちてるよね…げっそりしてて元気も無いし、どうしたんだろう?
部活で何か言われたんとちゃうか?確かみゆきのポジションはトップやったやろ?一番上やからやっぱそういうのん気にしとるんちゃうかなぁ。
ああ!なるほどね。みゆきちゃんはチア部の副部長さんだし、きっとそうなんだよ、ねっれいかちゃん?
…姉さんには何も聞いてないので分かりません。

あちゃー、れいかはもうちょい姉ちゃんには遠慮せんでもええんちゃうか?わたしを心配させて、許しませんから!!ってビシッと言わんとみゆきも鈍いからわからへんで。
みゆきも鈍いからって、わたしも鈍いと言いたいのですか?
せやで、遠慮しいやし鈍いし、誰にでも優しい所なんてそっくりやん。
みゆき姉さんとは…似てませんよ…
れいかちゃんも元気無いね…


わたしがお弁当箱を片付け終わると、皆さんと一緒に教室に戻りました。



星空家
はぁ…今日はれいかと一言も口を聞いてないなぁ…れいか、悲しそうな顏してたし(しゅん…)だめだめ、今はそれよりも、このヘルスメーターに乗らないと。

わたしはヘルスメーターに片足ずつゆっくりと乗せて体重を測ると…

なんでまた増えとるんやあほぉーー!!ってあかねちゃんみたいにしゃべっちゃったけど、なんで体重増えてるの??
(ああもう‼食事減らしてるからイライラするし、お腹ぐーぐーなってるし、パワーでないし、れいかとおしゃべりできないから悲しいよ…れいかぁ、辛いよぉ…ぐすん)