心の花は百合姉妹⑤

こっちの通路から花壇に行くと近道なんだよ〜
ハァハァ…みゆきちゃん、そんなに急いで行かなくても…ハァハァ、花壇は逃げませんよ。
手を繋いで花壇までの廊下と通路を小走りで駆けていきました。


えへへ〜はい、到着しました♪
わあぁ〜色とりどりの花々が散りばめられていて、まるで宝石箱みたいですねぇ♡

わたしは目をキラキラさせながらうっとり見惚れていると、突然背後からいつき姉さんの声が聞こえてきて…

つぼみ、危ない!!

ぇ?

わたしが姉さんの声で振り返ろうとした瞬間、みゆきちゃんに腕を引っ張られてしまい、みゆきちゃんに抱きかかえられながら、横倒しになだれ込みました。
その時、すぐそばにサッカーボールが勢いよく飛び込んできて、花壇にどさっと落ちました。


あうッ⁉…何なんですかいきなり…みゆきちゃん??
イタタァ…ふぅ、間に合ったぁ…つぼみちゃん、怪我してない?
はい、大丈夫です。

みゆき!つぼみさん!大丈夫ですか?
つぼみ、大丈夫だった?立てるかい?
は、はい。
わたしが姉さんに起こしてもらっていると、みゆきちゃんにはれいかお姉さんが駆け寄ってきて、みゆきちゃんを抱えながら心配そうなお顔で覗き込んでいました。

えへへ…ちょっと擦りむいちゃって痛いかも。
みゆき!腕から血が出てるじゃないですか、早く保健室に行きますよ。
ぁ、お姉ちゃん!?まってよぉ、大丈夫だから〜
いけません!わたしの大事な貴女の腕から血が出ているんですよ…早く洗い清めて消毒しなくてはいけませんから。

みゆきちゃんをお姫様抱っこしながら、れいかお姉さんは一目散に校舎内へと走って行ってしまいました。


れいかちゃんはやっぱりみゆきちゃんが大事な人なんだねぇ、つぼみは怪我してない?
はい、みゆきちゃんのおかげで助かりました…ですが花壇の一部がぐちゃぐちゃになってお花が倒されてしまいましたね…酷いですよ、こんなこと許せません。
うん、誰もボールを取りに来ない所を見ると、逃げてしまったみたいだね…

まだ大丈夫そうなお花だけは、助けてあげないとだめですね。
わたしはサッカーボールを花壇の横に退けて、花壇のお花と土をいじりはじめました。

わたしも手伝うよ。
はい!お願いします。
いつき姉さんは自分の服の袖を捲り、そのまま作業を始めてしまったわたしの服の袖も捲ってくれました。
ありがとうございます///
どう致しまして、さあ急いでやっちゃおう。
はい////

久しぶりにいつき姉さんと一緒に土いじりが出来て、不謹慎ですが嬉しく思ってしまったのは許してくださいね。


続きます。