心の花は百合姉妹②

校内に入り手を繋いで歩く妹達のすぐ後ろを歩くいつきとれいか。

わたしのことはみゆきって呼んで欲しいなぁ‼つぼみちゃんて呼んでもいいかな?
は、はい…どうぞお好きなように呼んでくださって構わないです。
よかったぁ。
ぇ?
わたしと同じ双子の姉妹って会った事がなかったから嬉しくてさ、つぼみちゃんが妹ちゃんでよかった〜と思ったんだよ。
そうですね、確かにわたしも周りには双子の友達はいないです…親友の姉妹は仲良しさんですけどね。
へぇー、親友の子って同い年?
はい、えりかと言いまして、とても明るくてわたしとは逆で活発で行動力がある子なんですよ。
えりかちゃんかぁ、今度紹介して欲しいな、それから一緒に遊ぼう‼
はい!みゆき…ちゃん///
うん♪


明るくて良い子だね、みゆきちゃん、うちの妹もすっかり懐いちゃったみたいだし。
自慢の妹ですから、でも出会ってすぐにあそこまで仲良くなるのは珍しいですねぇ、つぼみさんと波長があってるのでしょうね。
ふふっそうかもしれないね〜それにしても、れいかちゃんは妬いてないみたいだね。
いつきさんがいるから安心してるんですよ。
わたしもれいかちゃんだったらつぼみと仲良く出来そうだと思うから、安心してるよ。



生徒会室に到着し、れいかが先導して入って行きました。
両中学校の生徒会合同で地域活動をしようという案の話し合いをしに、生徒会長のいつきが代表で、七色ヶ丘中に来たという流れになっています。
妹二人は姉の付き添いで来ていただけの為、奥側の席で二人仲良く並んで座っています。

では話し合いを始めていきたいと思います。
れいかの司会から始まりました。



三十分後
(さっきの花壇はもう一度ゆっくり見に行きたいですね…もしかしてみゆきちゃんのお姉さんがお手入れされているのでしょうか?でしたらお話を伺ってみたい…ん??)
つぼみが一人考え事をしていて、ふわっと肩に重みが掛かった為横を見ると、みゆきが居眠りを始めていました。
(みゆきちゃん寝てしまったようです。退屈だったのでしょうね)

れいかがチラチラと時々みゆきが気になって見てくるので、つぼみはその視線が気になるようです。
(お姉さんがみゆきちゃんの事が気になっているみたいですね、起こすべきでしょうか?)
つぼみがみゆきの肩を叩こうと手を伸ばしかけた所
むにゃ〜、おねえちゃぁん、だーいすきぃなの♡…ZZz…
みゆきの小さな寝言が聞こえてしまい、ドキドキしながらつぼみは手を引っ込めました。
(みゆきちゃんもお姉さんが大好きなんですね…わたしも姉さんの事が大好きなんです///)
いつきを見ると、キリッとした顔で発言をしています。
いつき姉さんすごく素敵です〜♡
瞳を輝かせてうっとりとしながら、いつきだけしか目に入っていないつぼみに話が振られているのにも関わらず、本人は気づかないでいます。

つぼみ?おーいつぼみ??
いつき姉さんがわたしを呼んでくれてますね、嬉しいです〜と、表情を崩してデレデレしていると、れいかが傍に寄ってきて一言掛けてきました。

つぼみさん、ごめんなさいね。
ふぇ、ぁ、あの、その…えーっと。
つぼみが状況が分からずにオロオロしていると、肩に頭を置いて寝てしまっているみゆきに意識がいきます。
妹があなたの肩を先ほどからずっと枕にしてしまっているから、お話ができなくなっているのですよね…
その言葉を聞いてようやく姉が自分に話しかけていた事に気がつきました。


みゆき、みゆきもう起きなさい。
つぼみの肩でスヤスヤと気持ちよく眠るみゆきをれいかは揺さぶり起こし始めました。
起きないですねぇ、皆さん申し訳ありませんが、反対側を向いて頂いてもよろしいでしょうか?
七色ヶ丘中の生徒会役員達といつきとつぼみにお願いしますと伝えると、全員がクスクスと笑いながら、構いませんよとみゆきの方向から視線を逸らしました。


みゆき、起きて…(囁いてから耳にキスを一つ落とす
ふにゃぁー!れいかお姉ちゃん////

(今の声ってもしかして///見てないですが、何となく分かりそうな気がします)
つぼみは横の二人に何が起こったのかは詳しくは分かりませんが、胸がドキドキ
して止まらない様子です。


それでは続きをお願いしますね。
爽やかに微笑みながら元の席に帰るれいかがとてもかっこいい人だと思い、尊敬の眼差しで見つめるつぼみでした。


次回に続きます。