悪魔と天使も秋を満喫中です〜(後編

その後、わたしはれいかちゃんと手を繋ぎながら、たくさんの人間を騙して悪戯したり、悪魔の囁きで悪戯させたりと、いつも以上に悪行の限りを尽くしました。

あはは〜今日はパワーもりもりで満腹だなぁ♪
みゆきさんは悪魔のお仕事をすると満腹になるのですか?
うん、この姿でご飯を食べても空腹感が消えないんだよね、だから…
わかっています、みゆきさんが生き延びていくには必要なことなんですよね、わたしはそれを止めたりしません。

天使はたくさんの人を正しい道に導き、救い出すべく良い行いを全うする…わたしとれいかちゃんは真逆の存在なんだよね。
わたし、決心してる事が一つあるんです。
ん、珍しく真面目モードだね。
真剣な顔で話すれいかちゃんを見つめます。

みゆきさんを絶対に救い出すと…貴女が悪魔になったと、たくさんの涙を流しながら教えてくれたあの日、決心しました。
わたしが打ち明けたあとに、れいかちゃんが天使になっていたって聞いて、ホント驚いたけど…れいかちゃんがいつかわたしを救い出してくれたらいいなって望みがあるから大丈夫だと思ったよ。
大丈夫です、まだまだ未熟者な天使だから時間がかかるかもしれませんが、諦めませんからね。
れいかちゃんが天使でよかった…ぐすん
みゆきさん泣いてしまいましたね、よしよしーいいこいいこです〜。

れいかちゃんはわたしを慰めるため、唇でキスして涙を舌で舐めながら拭ってくれました。
くすぐったいよぉー!
暴れちゃダメです〜(ペロッペロッちゅっちゅっ


公園のベンチに腰掛けて、自販機で買ったオレンジジュースを一緒に飲み、わたしとれいかちゃんは寄り添いながら、そのあとも語り合いました。


わたしとれいかちゃんが恋人の時間を満喫している所に、子供達が近寄って来ました。
あ!天使さんだ〜トリックオアトリート!
ふふっ、ここにチョコレートがあります〜
わーいチョコレートだぁ♪
子供達ははしゃぎながられいかちゃんにチョコレートの小袋を貰っていました。
へぇー生徒会長さんがお菓子を学校に持ち込んでいたなんて驚きですねぇ。
今日は本当は子供達に配る予定だったんですよねぇ、ですが生徒会のメンバーが町のハロウィンイベントに行ってしまったので活動が無くなったんです。

少し残念そうな顔で話すれいかちゃんが、さっきわたしが消えた時に大泣きしていたのはたぶんそういう経緯があったからだと気がつきました。
でも、まあ今こうやってお菓子を配ることが出来たからよかったね♪
はい〜♪

チョコレートを食べながらわたしとれいかちゃんを見ていた子供達が、今度はわたしに近づいて悪魔さんトリックオアトリート!と言ってきました。
ふふふ、わたしは悪魔だから、お菓子は持ってないよーガオ〜ガオ〜
きゃっきゃっと子供達は喜びながら、私たちに手を振りながらバイバイと去って行きました。

あれ〜?おどかした筈なのに喜んでたね…
みゆきさんは子供に好かれる人なので、そうそう泣いたりはしませんよねぇ。
そっかぁ、悪魔も子供達と恋人には敵わないんだなぁ、あはは。
そうですね。


わたしとれいかちゃんは再び手を繋ぎながら歩き始めました。
みゆきさんの隣にいるとすごく楽しくて幸せいっぱいで心が満たされます〜
れいかちゃんが笑って隣にいてくれることがわたしの一番のウルトラハッピーなんだよ。
ありがとうございます〜そうだ!みゆきさん、今日はうちに泊まりに来てくれませんか?
え、いきなりお邪魔しても大丈夫なのかな?
大丈夫ですよ〜うちの家族は皆みゆきさんが大好きなので、いつ来てくださって構いませんよ。
(よく転んで怪我したれいかちゃんをおぶってお家に送ってあげてるからかな、好かれているならすごく嬉しいなぁ♪)
それじゃあお泊まりセットを取りに一旦お家に帰るよ。
はい〜みゆきさん家にレッツゴーです〜


悪魔と天使は仲良く手をぎゅっと繋いで走って行きましたとさ。


おしまいです。