なおちゃんと悪魔と天使

れいか、ちょっといいかな?
なお、どうかしましたか?
あーうん、あのさ…今週末って予定空いてたりする?
土曜日は天使のお仕事に関する会議などありますが、日曜日だったらまだ予定は入れてないわよ、何かあるのですか?
じゃーん‼なでしこの観戦ペアチケット貰ったからさ、二人で行かない?
…サッカーの観戦ですか?
うん!れいかと幼馴染水入らずで久しぶりに二人でお出かけしたいなって思ってね////どうかな?

・・・・

(あれ⁇何だか急に俯いてしまったなぁ…どうしたんだろう?)
れいかどうしたの?

はぁ…(お腹が空いてもう…)ダメです…
ぇ…ダメって…も、もしかしてみゆきちゃんが二人でお出かけを許してくれないとか?

れいかは膝を付いて下を向き、それから人間から天使の姿に変わってしまいました。
ふにゅ〜お腹ぺこぺこで力が出ないですぅ。
れいか‼大丈夫⁈しっかりして!!
あたしはれいかを抱きしめるように背中に腕を廻してから、ギュッと羽ごと自分に引き寄せたところ…青い羽が数本抜けてしまいました。


痛ッ、やだやだぁ痛いですー‼羽をギュッとしちゃヤです〜わぁ〜ん(ボロ泣
ご、ごめん‼あたし…羽が弱いなんて知らなくて、あの…


なおちゃん・・・これは一体どういう状況なのかなぁ?
その時あたしの後ろに瞳を紅く光らせた、悪魔のみゆきちゃんが立っていました。
みゆきちゃん!?これは違うんだよ、れいかが急に泣き出しちゃってさ、今からあやしてあげようとしてたんだ(ちょっと退いてもらってもいい?

みゆきちゃんは有無を言わせずにあたしを横に退かせて、れいかの前にしゃがみ込みました。


れいかちゃん、羽が痛むの?
ふみゅ、みゆきさぁん…羽がいくつか抜けてしまって…ズキンと痛いです〜(涙ポロポロ
ヨシヨシ、ちょっと保健室で眠ってお休みしようか、少し眠ったら痛いのが和らぐからね。
ぁぃ、ぐすん…でも授業が…
もう、泣いちゃうくらい痛くて授業どころじゃないよね、おんぶしてあげるから保健室に行こうね。
(コクン)わかりましたぁ…みゆきさんの背中に失礼します〜
れいかはみゆきちゃんの背中に体を預けてから、首元に腕を廻して顎をみゆきちゃんの肩に置いていました。


あ、なおちゃん?次の授業なんだけど、わたしとれいかちゃんは欠席するから先生によろしく言ってね。
えーっと…了解でーす。


みゆきちゃんはれいかをおんぶして保健室まで歩いて行ってしまい、残ったのはあたしと廊下に置かれたサッカーの観戦ペアチケットだけでした…

(れいかは天使になってから変わってしまったなぁ…あたしが好きなれいかはどこに行ってしまったんだろう…)

そのあと、急ぎ足で教室に戻りました。