小人がライバル

みゆき、一緒にお風呂に入りましょう♡
・・・うん、あとでね。

みゆきは録り溜めしたアニメを、晩御飯を食べた後からずーっとずっと見ています。
アニメが好きなやよいさんはもちろんのこと、あかねさんやなおまでハマって見ているという…進撃の小人‼


わたしも一緒に途中まで見ていましたが、小人の軍団が人間に噛り付いて、人間が噛り殺されてしまうシーンを見てから気分が悪くなり、苦手になってしまいました。

わたしはみゆきの背中に抱き付いて、お腹に腕を廻して首筋の香りを堪能したり、背中に[あいしてる]と指でなぞったりしましたが反応が全くありません。
みゆきはお姉ちゃんに飽きてしまったのでしょうか…(シュン


れいか、食後にりんごを剥いたから、みゆきと一緒に食べなさいね。
ありがとうございますお母様、頂きます。

みゆき〜お母様がりんごを剥いてくださったから一緒に食べましょう?
あ〜ん
はいあ〜ん♪
もぐもぐ…
りんご美味しい?
まあ普通かな…
みゆき、みゆき、あーん、あ〜ん!
わたしはみゆきに食べさせて貰おうと口を開けて待ちましたが、テレビに目が釘付けでわたしには全く目もくれません…


もう!そんなに小人が好きなら恋人にでもすればいいわ‼ぷいっ。

わたしは立ち上がって居間から出て行きました。
しょうがなく一人でお風呂に入り、髪を乾かした後、宿題を済ませました。


再び居間を覗くと、お母様とお父様とお兄様もみゆきと一緒に進撃の小人を見ていました。
わたしは頭のどこかのストッパーが外れてしまったかのように、みゆきに近づくとおもむろに抱き付いてから押し倒して唇を塞いで濃厚なキスをしました。

んんー⁈んー!ぷはぁ…ちょっと、お、お姉ちゃん///いきなりちゅーするとか恥ずかしいよぉ///
みゆきがお姉ちゃんを無視するからいけないんです‼バカ、浮気者〜ドジっ子!
ぁあ!?一番メインのシーン見逃しちゃったぁ…はっぷっぷー
そんなの録画してるんだからいつでも見れるでしょ!
今見ないと駄目なの〜お姉ちゃんが邪魔するからいけないんだもん。

わたしとみゆきは怒り心頭でポカポカとお互いの胸を叩き合っていました。


ちょっと、あなたたち喧嘩をするならお部屋に移動してしなさい‼テレビの前で暴れられたらお母さん達、進撃の小人が見えないでしょ…
お姉ちゃんがいきなりちゅーしてきたからいけないんだよ!
ちゅーさせてくれないみゆきがいけないんです!
わたしとみゆきが睨み合っていると、お父様が私たちを見て、二人は仲良し姉妹だなっと和かに言われました。
喧嘩するほど仲が良いとは羨ましいな。
お兄様にもクスッと笑いながら言われてしまいました。


みゆきは真っ赤な顔で照れながら頬を膨らまし、わたしは恥ずかしさから怒りが鎮まってきていました。

れいか、きちんと責任を持ってみゆきを大切にするんですよ。それと、人前であまり粗相をしてはいけませんよ。
お母様///はい…承知しました。

その晩は布団の中で、みゆきは一言も口を聞いてくれなくて、寂しさからみゆきの背中にくっついて眠りましたとさ。

小人には絶対に負けませんからね…