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耳にチュッと(キスシーンのお題その八)

ゴホッゴホッ…わたしとした事が、風邪など引いてしまうなんて…健康美とはわたしの為にある言葉ですのに……

ピピピッ

お姉ちゃん、体温計止まったから見せて。
わたしは無言で妹に体温計を差し出す。
39.6か・・・絶対安静だね〜これは。
大丈夫ですよ、熱が少々高いくらいなんともな…ぃ
ベッドから立ち上がろうとした瞬間、頭がぐらついて世界がグルグルと回ってしまうような目眩に襲われてしまいました。
よっとと、ほらぁ危ないから大人しくベッドで寝てなさい。

妹に抱きかかえられて、ベッドに戻されてしまいました。
誰が助けてくださいと言いましたか…?あなたがいなくても何とかなります…ゴホッゴホッ‼
もう何ともならないじゃん、意地っ張りなんだから!


へぇー、ビューティが風邪を引いたのか…これは大チャンスというやつだな、大人しくアタシに殺られるといい!

マーチ‼
ほぉー…ハッピー、姉の前に立つという事はお前から先に殺されたいのか。
ビューティは…お姉ちゃんだけは絶対に守るって決めてるから、攻撃なんてさせないよ。
いいだろう、お前には一発与えてやろう!ふんっ‼
マーチがベッド横でハッピーに向かって真上に蹴り上げた。

クッ‼ふぅ…セーフ。
ハッピーは両手でマーチの脚を受け止めて、難を逃れました。
ふふっ、まだまだだなぁ!そんな蹴りでわたしに当てられると思うなんて愚かだねぇ。

まったく、姉妹揃ってアタシのキックをいとも簡単に受け止めるとはムカつく奴らだな。
シッシッ!目障りだから早くどこでもいいからマラソンでもしてきなよ。
クソガキが、次は本気でぶっ飛ばすから覚悟してな。



はぁ…なおちゃんって一々面倒だから疲れるよ。
助けてもらった御礼なんて言いませんから…げほげほ、ふんっ。
わたしは熱で真っ赤になった頬をぷいっと逸らして目を閉じる。
うん、わたしが好きで守っただけだからいいんだよ。それより、薬飲まなきゃね〜
毒薬なら御断りですよ。
誰が毒薬なんて用意するのさ?!
ピースのお馬鹿さんです…

ああっ、やよいちゃんならネット通販とかで買いそうだね、あはは。
笑い事じゃないですよ…ふぅ、ここには愚か者か醜いお馬鹿さんしかいなくて疲れますよ。

わたしが愚痴をこぼしていると、ハッピーがわたしの頬に手を添えて顔を覗き込んでくる。
…何ですか?
心配そうにしばらくわたしを見つめて、優しく頬を一撫でしてから、耳に顔をずいっと近づけると耳にチュッとキスをして離れました。

な、なにをするの…です、か…ゴホッゴホッ。
耳にキスされてしまったのに体が熱で言うことがきかないから、怒る事さえままならなくて、グッタリしてしまいます。


じゃあ、お粥作ってくるからいい子で寝てるんだよ。

続きます。

お題その八:耳にチュッと(BEみゆれい姉妹)