妹と本当にあった姉さんのお話

れいか、夏休みだからって夜更かしはよくないと思います…
みゆき姉さんも一緒に見ませんか?
れいかがテレビを指差すと、おどろおどろしいBGMで本当にあった怖い話特集の番組が流れてました。
ぅう…なんでそんな薄気味悪い番組を見てるのさ。
だって、毎日暑いから、こういう番組で体を涼ませるのも夏らしいじゃないですか。
れいかとは気が合いませんね、おやすみ!
二階の部屋に戻ろうと身を翻して、一歩踏み出した所で、愛しい妹様に捕まえられてしまいました。

みゆきねえさんも傍にいてください(一緒に見て、一緒に涼しくなりましょう♡)
れいかの心の声の方がビシバシと伝わるのは何故なんだろうね…



結局れいかに捕まえられたまま、わたしは身の毛もよだつ恐ろしい番組を見ることに決まってしまいました。
姉さんあのね、その…
ん?なぁに⁇
膝枕して欲しいなって思いまして・・・だめですか?
珍しく甘えん坊さんのれいかがカワイイから、体制を整えてから膝をポンポンと叩き、れいかを招き入れます。
姉さん(ニッコリ
ふにゃっと微笑みながら、わたしの膝にそっと頭を乗せました。



本当にあった怖い話特集は出ているゲスト出演者の体験談と再現映像付きで、恐ろしさの極みが伝わってきます。

番組を見ていられなくて、ギュッと目を瞑ってから、膝にいるれいかに視線を移しました。
時々膝に頭をスリスリと頬を擦り寄せたり、真剣な顔をしたりと様々な姿を見せてくれるれいかに、嬉しさと幸せな気持ちを感じていました。


その時、テレビから女性の大きな悲鳴が聞こえてきて、思わず視界に入れてしまいわたしが見たものは何と…どアップに映った某貞子さんよろしくな髪型の幽霊でした。
うぎゃー!!!ムリ、無理だよぉー…助けてお母さぁん‼


夜の遅い時間にもかかわらず、家中に響く声でわたしは叫んでしまい、何事かと思ったお母さんがやってきて部屋に入ってきてしまいました。

ちょっとみゆき、夜遅いのに何を叫んでいるのですか?
お母さん…ぅう…テレビから貞子が。
貞子?貞子ってあの髪の毛が長くて顔をびろーんと隠したあの貞子のこと?
そう!ご名答ってそうじゃなくて…

みゆき姉さん、落ち着いてください、ちゅっ!
さっきまで膝に頭を乗せて静かだったれいかが起き上がり、お母さんがガン見している前でキスをしてきました。

んんっ…ちょっ!れいかのおバカ‼
あらあら、見せ付けるためにお母さんを呼ぶなんて二人共なかなかやるわね。
姉さんにキスしてもいいのは、わたしだけなんですよ〜好き好きぃ


その後は散々お母さんに冷やかされて、れいかにはお母さん御構い無しに押し倒されて番組の続きを一緒に見させられるわで、頭がオーバーヒートしてしまい、気がついたら、れいかの膝を枕にして眠ってしまっていました。

姉さん、また一緒に怖い話を見ましょうね♡
もう勘弁してください!


おしまいだよ〜