幼馴染は恋のライバル(なおみゆれい)⑨

彼女と初めて会った時は目がくりくりしてて、自分より小さくて可愛い子だなぁとぼんやりと思った。
あたしの産まれた時からの幼馴染のご近所に三歳の時に越してきた、幼馴染の女の子。


最初は極度の人見知りで、あたしとれいかが遊びに誘っても、彼女はお母さんの後ろに隠れてしまってなかなか心を開いてくれなかった。
その一月後くらいに、幼馴染といつも遊んでいる公園のブランコに乗って遊んでいたら、れいかが彼女と手を繋いで遊びに来たことにすごく驚いたことを今でも記憶に鮮明に残っている。

そのあとは三人で砂場遊びをしたり、たくさん走り回ったりして少しずつ彼女と打ち解けていった。


どうやってみゆきを誘うことが出来たのかとれいかに聞くと、みゆきのお母さんから絵本が大好きな事を教えてもらったから、みゆきのお家まで絵本を持って行って一緒に読みませんか?と誘ったら、ニッコリと微笑んで受け入れてくれたそうだ。
そのあと外でも遊びに行ってみないかと誘ったら、着いてきてくれたそうだ。

れいかはとても嬉しそうに幸せが溢れる顔で話していた。



小さな頃から大好きな彼女だけを見ていたのに、彼女はれいかだけを見ていた。

憧れと情愛の気持ちが篭った瞳をいつもれいかに向けていたから、あたしは彼女の気を引く為にお団子頭をからかってみたり、れいかに先を越されないように頑張って早起きして遊びに誘いに行ったりもした。


小学校に上がってからはサッカーを始めて、みゆきにいい所を見せたくて頑張ったが、彼女は室内にいる方が好きだったみたいで、れいかと一緒に図書室で本を読んでいる時間が大半を占めていた為、あたしだけに意識を向けることが出来なくて悔しくて泣いた事もあった。


大好きなみゆきは八歳になると、遠くに引っ越してしまった。



この町に再び帰ってきたと知ってから、あたしは今度こそれいかに先を越される前にみゆきを自分の彼女にしようとチャンスを狙っていた。
しかし戻ってきたみゆきの視線の先には、いつもれいかの姿があった…


みゆきに告白してから勢いだけで唇を奪うと、彼女にあたしを意識させることに成功したんだと思う。
遊びに誘ったらあっさりとOKをもらい、これはいけると思った。

そして映画の上映中に二度目のキスをしたら……無意識の拒絶…で顔を逸らされてしまう。



なおちゃん、わたしね…好きな人がいるんだ・・・その人は



まだその名前を告げないで…お願いだよ、あたしだけに君の視線と意識を向けて欲しいんだ。

みゆきを幼馴染には渡したくないんだよ!


続きます。