幼馴染は恋のライバル(なおみゆれい)⑦

次の日、職員室に本日分のクラス委員の仕事内容の話を聞いてから、クラスに入ると、みゆきが一人、窓の外をぼーっと見つめて何か考え事をしているのが目に入りました。
おはようございます、みゆき。

ぁ…おはよう、れいかちゃん。
…今、不自然な間があったのは気のせいでしょうか⁇
みゆき、何か悩み事があるんだったら、教えてくださいね。
…うん、ありがとう。

もしかして昨日はろくに返事も話も聞かずに去った件で怒らせてしまったとか…
あの、昨日は!
おはようれいか、みゆき♪
///おはよう、なおちゃん。
おはようございます。

ねぇみゆき、今週末って何か予定とかあったりする?
ううん、特に予定は無いよ〜
おっ、じゃあどこか遊びに行かない?
なおちゃんはどこ行きたいの?


これはどういう事なのでしょうか・・・二人がえらく親密に見えるのですが…まさか⁉なおに先を越された⁈

なお!ちょっと時間をください。
わわ、ちょっと〜れいかってば、引っ張らないでよ‼


廊下に出てから、みゆきと最近何かあったのかを尋ねました。
別に、たいして報告するような話なんてないけど。
嘘です、さっきの様子だと何か二人の仲が近づいてるみたいに見えましたよ。
だって幼馴染だよ、遊びに行くくらい普通でしょ?
そ、それはそうですけど…では、どうしてわたしにも話をふってくださらないのですか?
あたしはみゆきが好きなんだよ!二人で遊びに行きたいから、れいかに声掛けないんだよ。れいかだって、みゆきと二人で遊びに行きたいと思ってるんだよね?
そりゃあ…行きたいわよ。


ちょっとそこのお二人さん‼もうホームルームを始めるから中に入りなさい。
佐々木先生が来てしまったので、話を中断させて教室に急いで入りました。


席に着いてから隣りの席をちらりと見ると、みゆきが心配そうな顔をしてわたしを見てました。
申し訳なく思い、ごめんなさい、大丈夫ですよと小さな声で伝えると、ふわっと笑いながらよかったと安堵した声が聞こえました。



半日前
みゆき、ここにいたんだね。
あれ?なおちゃんどうしてここが分かったの⁇
まだ教室に鞄が残ってたから探したんだよ。
あ、そっかぁ‼…ところで探したって事は何かわたしに用があるのかな?

うん、大事なお話があってきたんだけどさ、時間は大丈夫?
うん、大丈夫。


なおはみゆきのすぐ傍まで近づいて、一度深呼吸をしてから、みゆきを真っ直ぐに見据えました。
あたしは、小さい頃からみゆきの事がずっと好きなんだ。だから、よかったらあたしの彼女になってください‼

わたしを好き・・・って⁉ぇ、ええっ!なおちゃんはれいかちゃんが好きなんじゃなかったの⁈
れいかの事は確かに幼馴染といて大切に思ってるよ、でも昔からあたしの一番はみゆきなんだよ。


みゆきは顔を真っ赤にして恥ずかしさと困惑の表情を混じらせて激しく動揺しています。
ぇ///と、あの、突然の事でビックリして何て言ったらいいか浮かんで来ないよ////

みゆきには好きな人がいるって知ってるよ。
なおちゃん⁉
でも、あたしの気持ちは本気だからさ、今日からはあたしの事も意識して欲しいな…
なおはみゆきの肩を捕まえて、顔を近づけて唇を合わせてキスをしました。

!?
ふぇ///今…キス…したの/////
返事はゆっくり考えてからでいいからね、じゃあそろそろ部活に行くね〜

真っ赤な顔で両手で口をふさいでから、立っていられなくなり、ペタンとその場に座り込んでしまいました。

なおちゃんとキスしちゃった…わたしはれいかちゃんの事が大好きなのに


三人のそれぞれの想いは交錯して、取り残された気持ちはどこに向かうのか…

続きます。