ハッピーエンドは貴女の中に(悪墜ち編ラスト

ビューティブリザードアローがハッピーの背中に向かって一直線で飛んでいく。
ハッピー‼避けて!
マーチの悲痛な叫びを聞いてもハッピーは守りの体勢を一切崩しません。


ハッピーの背中に氷の矢が貫き、意識だけの体が崩れ落ちかけるが、なんとか最後の力を振り絞ってわたしに向かって歩いてきます。

わたしは瞳から零れる涙をそのままに、体を引きずりながら目の前に来たハッピーに腕を広げて一歩踏み出し、抱き締めました。

お姉ちゃん…愛してる…だからお願い、わたしを止め…
最後の一言を伝えられないまま、腕の中の存在はわたしの中に戻るようにスーッと消えてしまいました。


ハ…ッピー…ゆ…き・・・わた…しも貴女を、愛しています!
わたしの心の真ん中に一筋の光が射し、薄れていた意識が少しずつ戻り始めて、体を覆うような黒い感覚が徐化されていくような心地良さが全身に伝わってきます。


ビューティ…っく‼
ハッピーがわたしに向かって飛び込んできますが、わたしの周囲は水色の光の筋で覆われていて、ハッピーは触れた途端にはね除けられてしまい、その場に倒れました。


腰に付けているスマイルパクトが輝き始めたのを見て、わたしはポーチからパクトを出して手に取り、中を開けると青いリボンのキュアデコルが輝きを纏っていてます。
キュアデコルを取り出すと、青いリボンがピンク色に変わっていき、わたしはそれを胸に充ててから、もう一度スマイルパクトにキュアデコルをセットして、プリキュアスマイルチャージと叫びました。

しんしんと降り注ぐ未来の光!キュアハッピー
わたしはビューティの姿で変身して、髪の色がピンクに変わる格好で変身後の体勢になりました。


ピンク色の髪?!それにキュアハッピーって…どういうことなの‼


わたしとみゆきは同じ血が流れている双子なんですよ、だからわたしがピンクの光を纏ってハッピーに変身することも可能というわけです。

ふふふっ、そんな姿に変わろうと、力は所詮わたしと同じ…ハッピーの滞在的な能力を最大限まで出しているわたしに勝てるわけがないよ!

いいえ、今度こそ元の優しい妹を救い出し、あなたを止めてみせます。


ハッピーは両手で大きくハートを描き、手をハートの形に組んで力を溜め込んでいます。

わたしも右手にピンクの光を集めて、左手でバツを切り、右手に集めた光にハートを描いて力を溜め込んでいきます。


ハッピーシャワーシャイニング‼
ハッピーシャワービューティシャイニング‼
わたしはビューティの力もプラスして、ハッピーの必殺技を放ちました。


ピンクの巨大な光がぶつかり合うがお互い一歩も引かずに、押して押されてを繰り返しますが、わたしは諦めずに、右手だけで技を放っている手に左手も添えて再び力を込めて放出しました。


なっ…なんてパワーなの‼あぁああ!!!

ハッピーに衝撃波が直撃し、その場に力なく倒れそうな所で、ピンクの光がハッピーを包み、わたしはそこに飛び込んでいきました。

この光の力を貴女に届けます。わたしの清き心を受け取って下さい。
わたしはハッピーを抱きとめながら唇を塞いで、優しく舌を絡めて、誓いのキスで永遠にとけない魔法をかけていきます。

ハッピーは瞳を閉じて涙を流しながら、わたしの背中に腕を廻して服をキュッと掴んできました。

わたしは一旦唇を離してから息を吸い込んで、もう一度ハッピーの唇に愛しさをたくさん込めて、希望の光が全身に伝わることを願いキスをしました。


唇を離すと、ハッピーは変身が解けて、瞳に輝きを宿し、わたしの胸に顔を埋めて、ごめんなさいと一言残してから意識を手放してしまいました。

わたしはみゆきを抱き締めながら、残りのパワーを使って、ハッピーシャワーを空に放ってから、降り注ぐ未来の光を街に降らせます。
黒い空間が解けていき、壊れた建物なども元通りの姿になりました。


すごい温かい光の雪みたいやな…心も体も清められて癒されていっとるわ。
優しくて温かくて心に染み込んでいくよ。
よかった、みゆき…れいかもみんなも無事だね。

ビューティブリザードで動けなくなっていた皆さんの体が自由になり、わたしとみゆきに向かって走ってきます。


ビューティ!やったやん、そのピンク色の髪すごく似合っとるで〜!
ありがとうございます。
ビューティ!みゆきちゃんは生きてる?もう大丈夫?
はい、きちんと心臓も動いていますし、息も普段どうりにしてますから、もう大丈夫ですよ。
よかったぁ…うぅ…えーん
ピースが感極まって泣いてしまった肩を優しく抱きながら、マーチが微笑みます。
本当によかった、二人が光に包まれている姿がとても綺麗だったよ。さすが妹にかける愛は格別だね。

あら、マーチにしては珍しく褒めるわね。どんだけ褒めてもあなたにみゆきは渡さないわよ。
望むところだ!みゆきとのハッピーウェディングを手に入るのはあたしだからね。
こちらこそ、受けて立つわよ!


あんたらもう…しょうもない戦いはやめんかい!
サニーのツッコミを頂きまして、わたしとマーチは仲良く手を繋ぎます…もちろんお互いにギリギリと力を込めながらですけどね。
やっぱり平和なハッピーエンドが一番だね♪


わたしたちはそのあと変身解いて、それぞれ明日も元気で学校で会う約束を交わして解散しました。


終わり。
エピローグに続く…?