告白〜れいかはわたしの大切なお嫁さんだからね

妹は男女共に人気があって、生徒会長になってから取り巻きができたり、告白回数が増えているらしいとやよいちゃんのアニメ情報を含めて細かく教えてもらいました。


今日は何故かわからないけど、朝から思うように頭が働かなかったが、体は元気だったので部活に参加しました。

放課後も部活のあとに着替えるため、流れるような汗を拭きながら歩いていると、裏庭付近でれいかがすらっと背の高い女の子とお話しているのが見えたので近づいていました。


れいかちゃんが好きなの!お願い、わたしと付き合って欲しいの。
チラリと覗いて見ていると、話声が聞こえたと思ったら、れいかの告白場面と遭遇してしまったようだった。
わたしは誰ともお付き合いをする気はないので、申し訳ないのですが…
頭を下げて断わっていました。


やっぱりれいかちゃんはモテるよねぇ。
や、やよいちゃんいつからそこにいたの?
知らない間に隣にやよいちゃんが立ってわたしの肩に手を置いて顔を出して覗いていました。
今来たばっかり〜というか、みゆきちゃんはもしかして最初から?
ええっ、あー、うん。
やよいちゃんに言葉が返せず、ちょっと息苦しさを感じて返事がうまくできない。

そっかそっか、これは良い機会だからわたしと付き合っちゃいなよ。
なんでいきなりそうなるの⁉
尚もやよいちゃんの猛アタックとスキンシップが続く。
みゆきちゃんの二の腕ぷにぷにしてて気持ちがイイね♪みゆきちゃんと結婚したいなぁ。

やよいちゃんに気を取られている間に、わたしたちの横に極寒のようなオーラを纏ったれいかが立っていました。
やよいちゃん!れいかが怒ってるから、お願い…離し(やばいよ!れいかがかなり怒ってる…
姉さんのバカ!みゆき姉さんなんて大嫌いです!


れいかは叫んだあと、ぷいっとそっぽを向いて帰ってしまいました。
ちょっとぉ、バカとか大嫌いってれいかちゃん酷くない?ねぇ、みゆきちゃ…ん?
れいかに大嫌いって言われた…そんな…嫌われちゃった
やよいちゃんゴメン、もう帰るね。
わたしは肩を落としながら部室に戻り着替えてから、帰路についた。


帰り道は嫌われてしまったショックから、涙が零れそうになったけど、むーっと堪えながら、上を向いて歩いて帰りました。



晩御飯の準備を手伝う時もれいかと目が合わせられなくて、俯きながらお味噌汁を作っていると
ちょっとみゆき、味噌入れすぎよ⁉
あぁ、ごめんお母さん、ぼーっとしちゃってた。
どうしたの?帰ってきてから様子が変よ、熱でもあるんじゃないかしら?
お母さんがオデコに触れそうになる手を慌てて止めた。
ちょっとお母さん!ハンバーグこねてる手で触らないでよぉ。
あはは、ごめんなさいみゆき、お母さんもみゆきと同じでドジね。

お母さんにはっぷっぷーと抗議していると、れいかが近づいてきて額を合わせてきました。
れ、れいか、ちょっ⁈


やっぱり!登校してからずっとぼーっとした様子でおかしいと思ってたら熱が出てたんですね、ごめんなさい姉さん、わたし…姉さんが調子悪いのに酷い事を⁉
れいかから熱があると聞いた途端に、目の前が歪み意識を飛ばしてしまいました。



気がつくとベッドで寝ていて、アイスノンを枕にして、額に濡れたタオルが乗っていました。
タオル気持ちいぃ〜
冷えたタオルが気持ちよくて思わずつぶやくと
姉さん、起きましたか。
ぁ…れいか、うん。

よかった、急に倒れてしまったからわたし…心配で…ひくっ(ぽろぽろ
れいか⁈泣いてるの⁉
泣いてませんよぅ…ひくっ…ねえさぁん。
わたしは熱でフラフラな体を無理やり起こして、ベッドを降りてかられいかの隣に座って抱き締めてあげると、れいかがわたしの胸に顔を埋めて泣きじゃくり始めました。
よしよし、心配させてゴメンね、れいか。
姉さんにわたし、バカとか大嫌いと言ってしまって…後悔したの…このまま目が覚めなかったら、姉さんを悲しませたままになっちゃうって思ったら、辛かったの。
れいかごめん、ベッドに戻るね。

熱で頭がクラクラして座っていられなくなったので、れいかに手伝ってもらいながらベッドに入った。
氷を入れた洗面器から冷たいタオルを絞って再び頭に乗せてくれます。


ねぇ、れいか…嫌いにならないで。
わたしがお願いするように伝えると、れいかが口を開いて語り始めた。

みゆき姉さん、わたし、姉さんがあの時私たちを見ている姿が見えていたんです…だから、姉さんに出てきてれいかはわたしのだからって言って欲しかったんです・・・ごめんなさい、わたしのわがままで見ていただけの姉さんに八つ当たりしちゃうなんて。

れいかはわたしが好き?
はい、大好きです!
それならよかった…れいかに嫌われちゃったと思って胸が苦しかったから。
わたしの胸に手を置いてもう一度謝りを口にするれいかに顔を寄せて、口付けを交わす。
れいかはわたしの大切なお嫁さんだからね♪
じゃあ姉さんはわたしの大切な旦那さんですね‼


二人で笑いあって過ごせる日常に感謝しながら、熱に浮かされた体の限界をむかえて眠りに落ちていきました。


終わり。