みゆ れい冒険の旅物語編

ホイミスライムと女戦士の旅物語(24)

ホイミスライムと女戦士の旅物語(24)そうしているうちに、突然大きな地響きを立てて、わたし達の側まで何か巨大な存在が近づく音がしました。ドスン!ドスン!なになに?後ろから大きなモンスターが来て…きゃああああっ!みみっみゆきさぁん…ほ、本物のキン…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(23)

ホイミスライムと女戦士の旅物語(23)なんと、スライムさんは、たくさんの仲間を呼び寄せたのです。[スライムが8匹にふえた!]みゆきさん、恐らくこの子達は合体して、キングスライムというモンスターになるんですよ!キングスライム!?そんな、今のわたしじ…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(22)

ホイミスライムと女戦士の旅物語(22)草むらの中から、青色の小さなモンスターが、ボヨンボヨンと体を弾ませて飛び出して来ました。[スライムが一匹あらわれた!]体が敏感になる理由が知りたいと、わたしを追い掛けていたみゆきさんは、背後でぴたりと立ち止…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(21)

あの…怖かったら、こうやって手を繋いだら安心しますよ…///れいかちゃん///うん!みゆきさんは恐怖心が少し混じっていた表情でしたが、手を繋いだら、ふんわり笑って元気な様子に変わっていました。(わたしも魔物の軍団が襲って来たらとても怖いですが、精一…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(20)

わたしもみゆきさんみたいな優しい人間になりたいです…友達や家族や大切な仲間を守り支えられるようになりたいんです…きっとなれるよ…れいかちゃんが大事に育てたトマトは、れいかちゃんの優しくて清らかな心が伝わる味がしたもん。その心を大切にしていたら…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(19)

みゆきさんの胸はお固いですね…///抱き着いてから胸元に手を置いてちょんと触ると、硬質な手ざわりが返ってきました。そりゃあそうだよ、このピンクの鎧は固い革製のかわのよろいなんだ。最近は女性用の胸当てが出来て、耐衝撃性に優れた鎧も売り出されてる…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(18)

外の陽射しの眩しさに両手で目を隠していると、体がふわりと抱えられる感覚に片目を開いて見たら、みゆきさんの腕の中にいました。しばらく抱えられたまま身動きを取らずに、身を委ねていたので、みゆきさんがどこへ向かっているのか見当もつきませんでした…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(17)

のぞみさんとりんさんが戦闘して来られた場所から離れて、古井戸の外に出られる鉄のハシゴまでなんとか逃れることができました。鉄のハシゴあった!すぐに上るから、れいかちゃんは背中にしがみついといてよ〜。わかりました、ぴたっと!お腹の辺りに腕を回…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(16)

わたしとみゆきさんが手と手を繋いで微笑み合っていることで、のぞみさんとりんさんに友好的な関係だと伝えようとしましたが…キラースコップはちからをためた!スライムベスは噛み付いてきた!ぴきーっ!ガブッ…あっ!痛い…うぐぐっ…わーん、みゆきさんの腕…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(15)

みゆきさんの肩からチラッと顔を出して、みゆきさんとわたしの前に現れたモンスターを目視すると、驚いたことによく見知った方々がそこにいました。みゆきさん、あの子達はわたしのお友達の…えっ!あのふたりが、さっき話してた子達なの?ぴぃぴぃー…ぴぴぴ…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(14)

道なりに進み、角を曲がった所で前を進むみゆきさんが急に足を止めて、身を守るような体勢で前方を見据えていました。みゆきさん…もしかして何かいるのですか?…モンスターが現れたよ…ぁ、はいぃ…初めて聞いたみゆきさんの低めの真剣な声に、わたしはドキド…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(13)

ここにやってきた時とほぼ変わらぬように片付いた所を、しばらく眺めているわたしに、みゆきさんは遠慮がちに声をかけました。…大丈夫?名残惜しいんだったらもう少しここにいてもいいよ。大丈夫ですよ、お気遣いありがとうございます。じゃあ〜、世界をぐる…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(12)

小さな菜園で育てている野菜は、先ほどみゆきさんが食べていたトマトと、その他にはにんじんとミニキャベツとじゃがいもを少しずつ植えています。わ〜よく見ると、結構種類が豊富なんだね。はい、故郷から種と種芋をたくさん持って来ていろいろ挑戦してきた…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(11)

(こんなに心から楽しく笑ったのはいつぶりだろう…いえ、もしかしたら初めてかもしれません)あ〜笑った笑った。わたしね、いつも気を張って戦闘したりして生きてるから、さっきみたいに笑う事があまり無くて…初めてかもしれない。ふふっいいなぁ。隣に座るみ…

ホイミスライムと女戦士の旅物語(10)

(この温もりはあなたの心の温度なのですね)トマトを食べ終えて、ご馳走様でしたと言ってから、またポツポツと話し始めるみゆきさん。わたしね、本当は戦うことが好きじゃないんだ…でも何もできなかったり、誰も助けられないのはもっと嫌だから、戦士の道を選…

ホイミスライムと女戦士の旅物語⑨

あの、これ…よかったらどうぞ…これは、れいかちゃんが作ったものだね。はい…モンスターが作った野菜だからと言って、毒などは入ってませんし綺麗な井戸水で育てたので、無農薬ですから…問題は無いはずです。わたしは自分で渡しておきながらドキドキしていま…

ホイミスライムと女戦士の旅物語⑧

わたしは、ハトランド城の王宮戦士で名前はみゆきと言います。えっと、趣味というか昔から絵本や童話を読むのが大好きで、物語を描く職業に就きたかったんだけど、故郷をある魔物の軍団に襲われてから、強くなるために戦士になる決心して今に至るって感じか…

ホイミスライムと女戦士の旅物語⑦

か、可愛いと言ってくださりありがとうございます…///そうです!自己紹介がまだだったのでしましょう。はいっと手を挙げて提案しました。そういえば忘れてたね、じゃあホイミさんからお願いします。はい、わたしはホイミスライムというモンスターで名前はれ…

ホイミスライムと女戦士の旅物語⑥

嬉しそうに手を振り返してくれたあの方は、再びわたしの元に歩いて来ました。あの、どうして引き返して来たのですか?引き返したのはその…泣いてるあなたを見てたら胸がズキズキ痛くて…泣いちゃヤダって思ってたら、目が合って、手を振ってくれたから嬉しく…

ホイミスライムと女戦士の旅物語⑤

うわ〜ん!ダメなんですか?…でも、気が変わったらまた来てください、わたしずっとここで待ってますから!約束ですよ。あうう…ごめんね、あなたを巻き込むわけにはいかないの…バイバイまたね。手を振ってその場から静かな足取りで去っていく人間に、わたしは…

ホイミスライムと女戦士の旅物語④

一人…わたしは人ではないので、一人とは言えません。んん?じゃああなたの仲間がどこかにいるの?いません、時々この土地に住む他のモンスターは迷い込んで来てはいますが、わたしは一匹でこの古井戸の底に住み着いて生活しています。そっかあ。でも、う〜、…

ホイミスライムと女戦士の旅物語③

桃色の鎧を身に着けていて、片膝立ちでしゃがみ、忙しげにショルダー鞄をゴソゴソしている人間が見えます。えーっと確かここに入れてたはずなんだけど…あれ〜?いくつか入れてきたのに見つからないよぉ…落としちゃったのかもしれない、困ったなあ。ハの字眉…

ホイミスライムと女戦士の旅物語②

その日も朝から小さな菜園の水やりをのんびりとしていました。仄暗い空間で朝か夜かも判断し難いのですが、わたしは小さな頃からずっと規則正しい生活を送っていた為、体内時計は毎日正確に働いていて、朝晩の判断が出来るというわけです。小さめのぞうさん…

ホイミスライムと女戦士の旅物語①

いつからなのか、どこからやって来たのか、今となってはどちらでもいいことなのです。わたしの生きる道を決めてくれた、その出逢いに想いを募らせるのでした。ここは、陽の光が全く射し込むことが無い、とある古井戸の底。幸いにも井戸水は澄んでいて、飲み…