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妖精アプリ⑧

妖精アプリ⑧
あなたの鏡餅さんも大学生だということを知り、わたしは、もくもくとイケナイ思いが湧いてきてしまった。

本人に会ってお話してみたいな…

頭をブルブル振ってそんなのダメだと、思いを振り払おうとした。

「わたし、ハッピーシャワーさんと会ってお話してみたいです♪」
コロリと心が会いたいに傾く音が聞こえた。
「えっと、わたしも会ってみたいけど…///相方さんに会いに行っていいか聞かないと…」
「もちろんお聞きしてからお返事されても構いませんよ。ふふっ、ハッピーシャワーさんにとって、相方さんはとても大切な方なんですね」
「うん♪わたしの王子様だし、桃太郎さんだし、綺麗なかぐや姫さんなの〜♡えへへっ、何だか照れちゃうな///」
「ハッピーシャワーさんの特別な人…わたしもあなたの水の妖精さんになれるでしょうか…?」
ドキッとした。

ずっと妖精アプリに夢中で、わたしを虜にしていたのはビューティフルちゃんだった。
しかし、今気になっているのは画面の向こうにいる、まだ見ぬ大学生のフレンドさんだ。
それにしても、彼女はどうして水の妖精さんになりたいのだろう…
答えは本人に聞いたらいい、そう考えて、相方さんに聞いたら連絡するねと返信した。


れいかちゃんに何て切り出そう…今更になって、妖精アプリをしていると隠している事に気が付き、わたしは悩ましい頭を抱えて大きく項垂れた。

妖精アプリ⑦

妖精アプリ⑦
ハッと気がつくと、目の前に柔らかそうな肉まんがふわふわと浮かんでいて、美味しそうだと思い、手を伸ばし掴んだ。
…んんっ///
わ〜い…肉まんだー…いただきます♪

口を開けて食べようとした途端……こけこっこー!ピヨピヨ…ピヨピヨ…ピヨピヨ…

はぁ…目覚ましなってるし…よいしょ………あああっ///
片腕を伸ばして目覚まし時計を止めたのですが、もう片方の手が、れいかちゃんのふわふわと膨らんでいる胸を掴んでいるのが見え、羞恥心で顔が赤くなった。

昨晩は、課題を少し書いてから、お布団に入って、妖精アプリを触り、れいかちゃんにおやすみなさいして寝たような記憶が…
おはようございます、みゆき♡昨晩は久しぶりに気持ち良かったわね///
頬をほんのりと染めてうっとりとわたしを見つめるれいかちゃんの上に、覆い被さっているのだった。
わたし、肉まん食べようとする夢を見たんだけど、その前に何があったのか覚えてないの…///
あら、でしたら今から思い出せるように、昨夜の運動の続きをしますか?
今からじゃダメだよ、大学に遅刻しちゃう。
みゆきさんは真面目になりましたね…昔は、遅刻だ〜と朝からバタバタしていたのにね、うふふ。
もう、わたしだって成長してるんだもん!でもさ、れいかは最近わたしに少し似てきてるよね〜
そうなのかしら?

れいかちゃんに被さっていた体を動かしてベッドから降り、シャワーを浴びようと、彼女を急かして浴室へと入って行った。


「今日は大学に遅刻しそうになったんだ。二人でバス停まで走って、バスに滑り乗って間に合ったからよかったけどね〜」
「それは大変でしたね。ハッピーシャワーさんの相方さんは、お寝坊さんなんですか?」
「ううん、どちらかと言えば、わたしの方が昔からお寝坊で遅刻ギリギリなタイプだよ。」
「なるほど、想像したら可愛いです(*^^*)」
「はっぷっぷ〜、想像しなくていいの(T ^ T)…そういえば、あなたの鏡餅さんも学生なのかな?」
「はい、わたしも大学生ですよ。…もしかしたら、ハッピーシャワーさんとは、どこかで会っているかもしれませんね。」


妖精アプリ⑥

妖精アプリ⑥
あなたの鏡餅さんとフレンドになった日から、メッセージをちょくちょく送り合うようにたっていた。

「それでね、大学の友達に引き強だねって言われたけど、ビューティフルちゃん以来ほとんど妖精ガチャを引いてないんだ〜。」
「ハッピーシャワーさんは、ビューティフルさんがお気に入りなんですね。」
「うん!わたしの大好きな人に似ていて、とっても綺麗で可愛くて素敵なの〜♡」
「そ、そうでしたか…///わたしもキラリンさんを引いた時、素敵な巡り合わせだと思いましたよ」
「そうなんだね、じゃあキラリンちゃんも目一杯おしゃれにしてあげよう!」
「はい、御指導お願い致します!」
「まっかせといて〜。」

れいかちゃんが帰っていない時間や、お風呂に入っている時間を見計らって、メッセージを送っていた。
どうしてこっそりゲームをしているのかと言うと、れいかちゃんはスマホのゲームは脳の運動の為と言って、パズル系しかしていないから、わたしが一人で違うゲームを楽しんでいたら寂しがるだろうと思い、プレイ中の姿を見せないようにしているのだった。

結局、どちらにしても相方さんと触れ合う時間が減っているという事実は、変わらないのですが…


ふぅ〜、良いお湯でした♪…あら、今日の授業の課題やってるのね。
うん、全く手付かずだと明日から遊べなくなっちゃうしね〜
ふふっ、そうですよね。…みゆき…んっ…///
れいか…ちゅっ///


今、この甘いひとときからは、れいかちゃんのモノだよ。

妖精アプリ⑤

妖精アプリ⑤
そんなある日の夕方、大学から帰宅してゲームを始めると、見知らぬ名前の人からフレンド申請が来ていました。
自分のフレンドのフレンドまで、一覧表に出てきて申請可能なので、フレンドのフレンドから送られてきたのだろうと思い、データを見ることにした。

名前:あなたの鏡餅、メイン妖精:光の妖精キラリン、レベル:2
メッセージも届いているから確認と…
「どうも初めまして、あなたの鏡餅と申します。友人に勧められてまだ始めたばかりの素人ですが、宜しければ仲間に入れて頂きたいので、よろしくお願いいたします。」
丁寧な文章に好感が持てる人だと思い、即決でフレンド登録をして、お返事をしました。
「こんにちは、ハッピーシャワー(妖精アプリ登録名)です。フレンド申請ありがとうございます!登録したので、こちらこそよろしくお願いします。」
メッセージを送ってから10分くらい経った頃、再びあなたの鏡餅さんから返信が来た。
「まだまだ至らない点があり、ご迷惑をお掛けすると思いますが、仲良くして頂けると嬉しいです。」
「大丈夫ですよ。操作とか簡単ですし、何でも気楽に聞いてきてくださいね♪」
「はい!ハッピーシャワーさん、またご連絡します。」

少しのやり取りだけで、あなたの鏡餅さんは優しそうでいい子だと直感で思った。
水の妖精ビューティフルちゃんの育成の他にも、楽しみが増えていました。


あなたの鏡餅さんとの、メッセージのやり取りが終わってからしばらくすると、相方さんが帰宅して、リビングへと入って来たので、わたしは慌ててアプリを閉じた。

おおっ…おかえりれいかちゃん!
ただいま、みゆき。…〜♪

れいかちゃんは、何だかご機嫌さんの様子だ。とっても可愛いよ〜〜♡

妖精アプリ④

妖精アプリ④
やよいちゃんとフレンドになった後は、朝昼晩とゲームの時間が増え、晩御飯後の時間帯は、レポートを書いたり、テレビを見たり相方さんと会話して過ごす時間が以前まで多かったのに、わたしは少しずつ大切な何かを失いつつあるのでした。

………みゆき…みゆき?
えっ?何か言った?
はぁ…聞いてなかったのなら、もういいです。
ええ〜何々?もう一回言ってよー。
もう時間も遅いから寝ましょう。
れいかちゃん…?
おやすみなさい、みゆき。
うん、おやすみれいか♪

そうだ、こういう風に相方さんの話し声が聞き取れないことがあるのは、ゲームをしている時だろうか。

週末のアルバイトが無い日は、朝にささっと家事を済ませてしまい、あとはスマホを触ってクエストや妖精コレクションコンクールの上位に入る為に時間をかけていた。
それは、れいかちゃんに似た妖精に心奪われていくような感覚にのめり込んでいくことが、楽しくて仕方がなかったなんて、言い訳にもなりません。


わたしが真に大好きなのは彼女なのか…画面の中で微笑む水の妖精か…

山奥物語(仮)(14)

山奥物語(仮)(14)
 体全身が泡泡になり、身も心も蕩けてしまいそうになるのを我慢して、身を擦りつけて動くみゆきさんをそっと抱きしめて動きを止めました。

はい、そこまででおしまいです…///
はう〜ん…洗いっこ気持ちいいのに、もうだめ?
このまま続けていたらのぼせてしまいそうだったので、ごめんなさい…
大丈夫?…ううん、わたしこそ変なことしたよね、ごめんね…

 犬耳と泡でモコモコしている尻尾がシュンと下がり、落ち込んでしまったみゆきさんに、わたしは慌てて先程の洗いっこが嫌ではなかったと伝えました。

初めての事なので戸惑いましたが、みゆきさんと触れ合うことが出来て、嬉しく思いますよ!
ホント!?わーい、それならよかったよ〜♪
ですが、他の人とは気軽な気持ちで、こう云った肌の触れ合いはしてはいけませんよ。特に殿方とは…///
うん!れいかちゃん以外の人とはしないよ、約束ね♪
はい、指切りしたので約束です♪


 まだまだ初々しくて、純粋無垢なみゆきさんの純潔を守る為に、わたしは約束を交わして指切りをしました。

では、みゆきさんの頭を洗いますので、目を閉じていてください。
わふっ、バッチリ閉じたよ!
シャンプーしていきますね。
あうぁあ〜!目に泡がっ、イタタタッ…
うふふ、みゆきさんたら、直ぐに開けちゃったらダメじゃないですか。
えへへ、ついついやっちゃった。

エイプリルスマイル

エイプリルスマイル

(今年はやよいを驚かしたるで〜)
いたいた…やよい!
あかねちゃんどうしたの?
あのさ、あんた肩に毛虫が乗ってんでーーー!?
ひぇっ…って、何も乗ってないよ。あかねちゃん嘘なのーー?
にしし、今日はエイプリルフールやん♪
あ…そうだったね(トラウマ)あかねちゃんったらヒドイな〜。


ふむふむ、なるほど〜(わたしも驚かせてみようかな)

あっ、れいかちゃん!
はい、どうしましたかみゆきさん?
れいかちゃんの肩に毛虫が…ああっ!
えっ?
れいか〜いたいた、みゆきちゃんも一緒にいたんだね。
なおちゃん、れいかちゃんの肩に触れたらダ…
ひぎゃああああ!!!!???…ケケケッむしやだぁああっ(猛ダッシュ)
なお!?あっという間に行ってしまいました…あら、肩に何かくっついてますね。
エイプリルフールだから、れいかちゃんを驚かせようと思ったのに、なおちゃんが本物に引っかかっちゃうなんて。


嘘が真になった小話でした。